【事件激情】ウルトラNW : 第39便【9.11 ON THE DAY】








【事件激情】ウルトラNW : 第39便【9.11 ON THE DAY】
“The horror…The horror….”
「恐怖……、恐怖だ……」
──────『地獄の黙示録』

むううう、ついに今日という日が来てしまったではないか。

すっかり寝坊してしまったわい。わしとしたことが。
佐々淳行@東京都移転問題専門委員会委員@突入せよ!あさま山荘事件
アメリカの危機管理体制の視察兼政治家(地方自治体のだけど)として存在感アピール中だった石原慎太郎東京都知事の

白鳥めえええ、恩師(←おれ)の懇願を一蹴しおってからにいいい。
都知事に今日のアポなんもとれとらんことをどう説明すればよいか。
これは本気で腹を切らねばならないのか。むぬぬぬ。


なにやらさっきから外が騒がしいな。



「うおおおおおおおおおおっ」

「なんじゃこりゃあああああっ」

登場する事件テロ紛争戦争、その捜査活動は公表された情報に基づく。
黒字の人物・赤字の人物・紫字の人物および各国の機関団体部局は実在する。
白鳥百合子はじめこの文字色は架空の人物であり、
実在する人物との関わりも、根拠は創造にしてソースは妄想だが、ある意図がある。
FBIニューヨーク支局の一部捜査官による独自捜査も、テロ直前にハイジャック機を
割り出していたこともリアル現実ではなく想像にして妄想だが、ある意図がある。




11th September, 2001
2001年9月11日
Tuesday
火曜日
am9:40
午前9時40分──

West Wing, White House
Video Conference Room, SituationRoom
ホワイトハウス ウエストウィング
シチュエーションルーム/テレビ会議室


「ペンタゴンの駐車場で爆発があったようだ」
Ralph Seigler
Deputy Chief of The Situation Room
ラルフ・セイグラー
シチュエーションルーム副主任


「詳細はまだ分からんが、自動車爆弾らしい」

「くそっ、あれか?」
Rodger Cressy
Assistant staff for Counterterrorism of National Security Council
ロジャー・クレッシー
NSCテロ対策チーム補佐


「ああっ、一体どうなってしまうんだーーっ」
Richard A Clarke
National Coordinator for Counterterrorism
リチャード・クラーク
対テロ調整官


「ロジャー、落ち着け、モニターには将軍がまだ映ってる。やられたとしても全部ではない。集中力を保て。感情的になるな。国防総省、国防総省、状況はどうだ?」

“いま現場から報告を受けてる。大型機が西エリアに墜落し、火災が発生している”

「つまりワールドトレードセンターに続く3機目だな。将軍、そこは安全か?」
“多少煙が入ってきて焦げ臭いが今のところ大丈夫だ”
「とにかく近場で動かせる戦闘機がどこにあるか把握し、国内主要都市すべてにCAP@空中警戒態勢をとらせたい」

「ホワイトハウスから職員を撤退させるとして他の省庁はどうしますか?」
スタフォードシークレットサービス局長の出した撤退指令は大統領行政府には問答無用の拘束力があるが、他の政府機関に対しては従わせる法的根拠がない。
Paul Kartz
Senior staff for Infrastructure Protection of National Security Council
ポール・カーツ
NSCインフラ防衛担当上級スタッフ


「ひとつ考えが。COG*を使ってはどうでしょう?」

「そうか、あれがあったな。名案だ」
*COG : Continuity of Government 政府存続策 東西冷戦のときにつくられた有事法で、核戦争で連邦政府が壊滅の危機にさらされた場合、自動的に大統領継承順位者は市外の秘匿場所に避難、各省庁も職員ごと代替施設に移動、政府機能を生き残らせる計画。これまで発動されたことは一度もなかった。

「COGを発動する。“彼”に至急テレビ会議室まで来るよう伝えてくれ」

「分かった、すぐウエストウィングに向かう」

‘John Doe’
Chief operating officer for ‘Continuity of Government’
“ジョン・ドゥ”
「COG@政府存続策」執行官


Tora Bora, Afghanistan
アフガニスタン トラボラ

「おおおおっ」「マジすっげえええッ」「さむボロでたーっ」
ワールドトレードセンターに続いて、ペンタゴンにも殉教攻撃が行われたとラジオで知って、アルカイダ幹部メンは驚きと興奮のあまりお約束の祈りすら忘れる。

オサマ・ビンラディンはにっこり微笑んで、

4本目の指を立てて見せた。

ゴオオオオオオオオオオオオオ


ゴオオオオオオオオオオオ

77便ぺンタゴン突入も、もちろん陰謀論

【陰謀論 旅客機が突入したにしては穴が小さすぎる】



陰謀論屋の推す“証拠”映像・画像は9.11陰謀論のなかでも
代表的テンプレみたいな詐欺ペテン嘘いんちき手法である。
たいてい映っているのは、
↓クリックすると開く
New York
ニューヨーク





「客、来ない」


「兵士ザップ、商売あがったり」

「みんな素通り。なぜか」

「あっ、こらザップ! なにやってんの!」


「こんなときに春巻き買うやついるわけないじゃん!バカなの?死ぬの?」

「こんなときとは、何のときか?」
「はぁあ? 後ろ後ろ! 後ろ見てみ!」
「後ろ?」



「おおお、これはなんということか!」
「なんで今まで気づてないんだよッ」


“ああ、ジーザス!あんなところからジャンプしたぞ”
“オウマイガッ、かれらの魂を救い給え”



「われわれはビルに向かって走りだしたが、足を止めて後ろに飛びのいた。われわれに向かって人間が落ちてきたのだ」
「もう1度ビルの角に集まって、落ちてくる人のあいだを見計らって走り込んだ。粉々に吹き飛んだ窓をくぐってビルの中に入ったとき、後ろに1人落ちてきた。身体の一部がビル内に飛び込んできて、われわれの足元で止まった」
──当時現場にいた港湾警察官

「やめんか! きさまらには人間らしい思いやりの心はないのか!」
地上の野次馬が落ちる犠牲者を撮影してるのを、警官が怒鳴ってやめさせようとする。もちろんそのくらいでやめるわけないし。

The Falling Man
“フォーリングマン”
この落ちる男を撮ったのは、APの写真記者リチャード・ドルー。
この日たまたま「マタニティファッションショー」を撮影取材していた。
リチャード・ドルー、駆け出しだった1968年、


一躍名を上げる世紀の瞬間をモノにした。

Assassination of Robert F. Kennedy
【ロバート・ケネディ暗殺】

1968年6月5日、ロサンゼルス アンバサダーホテル。大統領選に出馬したボビー・ケネディはこの夜、サウスダコタとカリフォルニアの予備選に勝利、祝勝会で演説。
記者会見場への抜け道ルートの調理場を通ったとき、

パレスチナ系難民サーハン・サーハンの放った凶弾が右頭部に命中。
暗殺された兄ジョン・F・ケネディにつづいて非業の死を遂げる。
ちなみに彼を介抱してるのは、直前に握手しようとした皿洗い係ジュアン・ロメロ@メキシコ移民17歳。なぜか主役ケネディよりも目立ってるが。
ロメロ少年はこの1枚で世界一有名な皿洗い係になった。
ボビーの妻エセルが叫ぶ。


「やめて! この人を撮らないで、お願い!」

ドルーは夫人の懇願なんてガン無視して、死にゆくボビーにシャッターを切り続けた。

すげえぞ、大手柄だ、大スクープだ。
この暗殺もやっぱりキテレツな陰謀論があるけど以下略。

そういう
この日この瞬間も習性のように「一番売れる瞬間」をおさめた。

ドルーはほかの写真には目もくれず、午前9時41分15秒に撮った“フォーリングマン”の1枚だけを社のサーバーに送った。
すげえぞ、大手柄だ、大スクープだ。

被写体はあと数秒で地面に激突する惨劇の一瞬なんだが、それを感じさせない。華麗に舞踏でもしてるような絶妙なポージングといい、背景のタワー外壁の荘厳にもみえる様式美といい、芸術的ですらある静謐なショット。
この1枚は、全米全世界のメディアに転載され、
人々の記憶に焼きつけられることになった。
ただし、いまやこの写真を大手メディアが露出することはない。

超絶バッシングを喰らい、一夜にして表舞台から葬り去られたからだ。
歴史に残る9.11の記録にもかかわらずいまなお封印されている。
ネットにはコラやパロまであふれかえってるから封印あんまし意味ないが。
ある者は力尽き、ある者は窓枠にしがみつく手を滑らせ、
そして自らの意志で死のダイブした者も少なからずいた。
自死を否定するキリスト教の禁忌を背景に、9.11の犠牲者たちをヒロイックなサンクチュアリに祭りあげていく過程で、「飛び降り自殺」なんて不名誉な死を選んだ犠牲者など一人もいなかったことにされていく。


ニューヨーク検死局も「自殺ではなく他殺」と死因を“人道的こじつけ”。


フォーリングメンのほとんどは素性も判明してるけども、家族や友人たちは「違う」と決して認めない。「あれは夫(父、息子、友人、恋人)ではない」と。


百歩譲ってそれが本人だとしても、「爆風で飛ばされたからだ」と。

いくらなかったことにしてきれいごとで済ませようとしても、111人*のうち多くの夫や妻や親や息子や娘や友人が「苦痛や恐怖より死を選んで」か「空へ逃れるため」か「地面が近く見える錯覚をおこして」かとにかく自らダイブし、
*非公式には200人超えともいわれている


そして地上で巻き込まれたとばっちりの犠牲者も多くいた事実は消えない。

ドシャッ


FBI通信技官ウォン、落ちてきた男を慌てて避けて、ノースタワーの1階ロビーに飛び込むと、ジョン・オニールと出くわした。

「よう、ウォン。ペンタゴンがやられたというのは本当か?」
「え、そうなの? ぼく知らないけど」

「あとでそっちに合流するよ」
ジョン・オニールはサウスタワーに通じるトンネルへと消えた。

「おはようございます、ミスターテネット。わたしはシラトリと申します」
George Tenet
Director of the Central Intelligence Agency
ジョージ・テネット
CIA長官


「ミスシラトリか。君のことはいろいろ聞いている」
“それなら話が早いですね”

「ミスターテネットにお願いしたいことがありまして」
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