【事件激情】ウルトラNW : 第32便-結【911実行犯別人説】









*夜行便──────────*new
【事件激情】ウルトラNW : 第32便-結【911実行犯別人説】

延々と4年の長きにわたって続いてきた【ウルトラ】だが、おかげさまで平塚八兵衛とニイタカの物語【シモヤマインシデント篇】はようやく最終列車を送り出した。
一方の白鳥百合子の9.11篇もあと残すところ2便でアメリカ同時多発テロ当日篇を迎える(はず)、
有志連合のアフガニスタン侵攻をもって物語は終わる。あとちょっとである。
9.11以外にも話はフラフラ時空を超えて大風呂敷広げまくってきたんだが、
そのもろもろすべての事象が、【ウルトラ】最終盤の終盤、
白鳥百合子が「ある決断」をくだす瞬間へと結びつくんである。

登場する事件テロ紛争戦争、その捜査活動は公表された情報に基づく。
黒字の人物・赤字の人物・紫字の人物および各国の機関団体部局は実在する。
白鳥百合子はじめこの文字色は架空の人物であり、
実在する人物との関わりも、根拠は創造にしてソースは妄想だが、ある意図がある。




────────

10th September, 2001
2001年9月10日
pm5:43
午後5時43分
28 hours before ‘Nine Eleven’
──9.11まで残り15時間

South Portland, Cumberland County, Maine
メイン州カンバーランド郡サウスポートランド



モハメド・アタとアブドルアジズ・アルオマリ、空港に近いメインモールロードのモーテルコンフォートインにチェックイン。VISAで宿泊料130ドルを払う。
はい、地理のお時間です。
国別スケール比較サイトTHE TRUE SIZE OF…によりますれば、

日本列島はちょうど北のメイン州から南はフロリダ半島、
つまりいわゆるアメリカ東海岸とだいたい同じ長さ。
距離感覚もそんなかんじで考えるとわかりやすい。
日本は言われるほど小さな島国じゃないんで。てか厚みはないけど長い。

稚内─那覇間が2500kmくらいである。
mapが見えないときはこちら

ちなみにボストンからメイン州サウスポートランドは、
mapが見えないときはこちら

東京─静岡間(東名高速)とほぼ同じ距離である。
だから総監督兼操縦役アタの行動は、社運を賭けた超絶重要なプレゼンの前日に担当者が「ちょっと静岡行ってくるわ。本番には間に合うように帰るから」って唯一のパワポのデータ一式と進行台本ぜんぶ持ったままふらっと出かけちゃった
──ってのと同じようなもん。

カネ儲けと聖戦を一緒にすんな(怒
mapが見えないときはこちら
ちなみに9.11当日篇の主舞台となる2都市、
ニューヨーク─ワシントンの距離(移動距離)は230マイル(370km)
mapが見えないときはこちら
これも東京─名古屋間363km(東名高速)とだいたい同じである。
「ポートランド」って、アメリカ旅行経験ある人は耳にした記憶があるだろう。
だいたい最初に着陸する中継地がポートランドでね。

ググると観光情報がいろいろ出てきたりね。
うんうん、なかなかいい所だよなポートランド
あでもそれオレゴン州のポートランドな。

「えっ?」
アタの行ったのは北米大陸の真反対、メイン州のポートランド。

西と東じゃ大違い。めっちゃ離れてますわ。
正直「じゃない方」のポートランドである。しかもそのポートランドですらなくその南隣にくっついてる、「じゃない方のさらにじゃない方」のサウスポートランド。
ただし、“さらにじゃない方”でも、製造大手の工場もあるし、陸海空の交通の中心だし、石油パイプラインとか、州最大のモールとか、ちょっとしたもんなんだぜ。
ただしあくまで「メイン州界隈では」という条件付き。せいぜい「地元じゃ負け知らず」くらいで。人口2.5万人、カンバーランド郡@いわゆるポートランド都市圏全体合わせても26万人ていど。まー基本的に地方の小さな町。
ボストンにない何かがあるかっうと、外国人が2時間かけて来るほどじゃない。
そしてこの町、住民2万5千の96%が白人。残りのうちアジア1.6%、ラテン1%、黒人0.6%、
ボストンの白人率が6割切ってるのと比べますれば、このサウスポートランドは、

圧倒的な白人の国である。もちろん共和党強い、保守的。
メイン州はかのスティーブン・キング在住。キング作品の数々がメイン州を舞台にしてるんで、キングの小説とか映画に出てきそうな土地柄、だいたいそんな雰囲気。
モスクで群れたがるイスラム原理主義者がでけえツラできる町じゃないな。

なぜかそんな町にわざわざアタはやってきた。
しかもよりによって9.11テロの本番前日に泊まりで。

Totowa, New Jersey
ニュージャージー州トトワ

Advance Travel Service
アドバンス・トラベルサービス
「ええ、はい。初めてのお客様もご希望があれば、航空券をお売りしますよ」

「6月か7月、アラブ系の男に航空券を売らなかったか?」

「ええはい、6月と7月はいませんね、ええはい」


「じゃ、ここ最近だと、どうかね?」
「先月終わり頃、そういうお客さんがいましたね、ええはい」*【第22便-続】
「買ったのは何日のどこ発のどの便だね? 購入者の氏名は?」

「たしか、ええはい、ワシントン発だったような。あ、いや着だったかな。あいにく私は接客しておりませんもので。あとで話を聞いただけですんでええはい」

「この店の客じゃなかったのか?」
「えっ?」
「あんたが接客してなくて股聞きというと、この店じゃなくて別の店の話かね?」

「もちろんここの話ですよ、捜査官さん」
「でもさっきあんたは接客してないと言ったが」
「私もずっと店にいるわけじゃありませんのでねええはい」


「つまりこの店で、あんたとは別の人間がアラブ人の客の相手をした。あんたは後でその人間からアラブ人のことを聞いた、ってことか?」
「ええはい、そうですねええはい」

「じゃその人間と話したい」
「あいにく私は接客していないのでお引き合わせはしかねますが」
「いやアラブ人じゃなくて接客した方の人間だ。ここの従業員ってことだろ?」

「あーそういうことですね。ええはい、そうですそうです」


「だからその接客したという従業員と話をしたいんだが」
「ええはいミスマチルドは今日はお休みです」


「だからそのミスマチルドは今日休みかもしれんが、話を聞きたい」
「彼女は明日の朝7時30分には出勤してきますええはい」
「明日じゃ遅い、できる限り早くだ」
「どうでしょうねえ、彼女は休みの日たいてい一日中連絡とれないのですよ」

「航空券はそのPCからログインして発券するのか?」
「ええはい、そうです」
「だったら先月の、ワシントン発か着かの航空券を売った記録があるだろう。それに買ったやつの名前や住所も入力されてるんじゃないか?」

「あーしかし、そういう照会は店の端末から基本できないですよええはい」

「ええはい、たぶんこれですね。お1人様、8月31日、前の前の金曜ですね」

「そうそう、31日、私は休みでしてね。いつもは休みの曜日ではないのですが、親戚の集まりがあったものですから。まあその親戚の叔父というのが傑作なことに──」

「名前は出ないのか?」
「えっ? 叔父の名前ですか?」
相手から
見えない側──見える側



「あんたの叔父さんじゃなくて便名と買った客の名前だ」

「あーそういうことですね。どれどれ。やっぱりできません。
航空会社と金額は出てきますが、お客様情報は分からないですね」
「ハニ・ハンジュル、ハリド・アルミダル、ナワフ・アルハズミ、マルワン・シェヒ、
モハメド・アタという名前からヒットしないか?」
「それも個別お客様コードが必要ですので。たしかほかにも見る方法があってミスマチルドなら詳しいんですが……」
「航空会社はどこだね?」
「アメリカンエアラインですねええはい」

(またありふれた会社を……)

「金額だけじゃなんとも分かりませんね。おやおや1842ドルとはえらく高いな。
あーでも買ったのがファーストクラスだったから驚いたって言ってたな彼女は。そんな金持ちそうもない若いアラブ人なのにって。
ファーストクラスなら国内便でこの料金も納得ですわ。そうかなるほどほっほっほ」

「カードのほうの明細なら店にあると思うが?」

「いやそれが、このお客さんは現金払いだったんですよええはい。どうもカードが読み取りできなかったらしくて。トラベラーズチェックにしたがったのかな、どうかな」

「あ、うちトラベラーズチェックはお断りしてますのでねええはい。前に一度面倒な目に遭いましてね3年いや4年前だったかなトラベラーズチェックで支払──」


「つまり! 今ここで分かるのはそこまでということだな」
「そうなりますね、ええはい。私ら代理店から申請するよりも公式にFBIさんから航空会社に頼んだ方がずっと早く教えてくれると思います」

「それもそうだな(あいにくおれは非公式捜査なんだがね)」


「じゃあ、そのミスマチルドの電話番号と住所、携帯電話を知りたい」
「ええはい、住所と番号は分かりますが、昔の電話で留守電ついてないですよ。携帯電話も持ってないんじゃないかなあ。少なくとも私は知らないですね」

「そのミスマチルドに、このゴードンの携帯番号にコールするよう伝えてくれ。
ニューヨーク支局の番号じゃなく、ゴードン捜査官の携帯番号にかけるよう言ってくれ。支局に身元確認してくれてもかまわんが、支局は捜査の内容を分かってる者が出払ってるから、おれに直接コールが早いし助かる」

「ええはい、分かりました。伝えましょう。携帯の方に、ですね」
ピンッ

「ん? なんの音だ?」
「さあ、どこかで旗が立ったような音ですね、ええはい」
ちなみにリアル界のリアルアドバンス・トラベルサービスのオーナー氏は
こんな5、6発ぶち込みたくなるような人ではない念為。
ところで、9.11後の混乱のなか洪水のごとくあふれ返った公開情報の断片の嵐から、
一時こんな話↓が“事実”として広がりかけた。


「テロ前日 モハメド・アタが

「ワールドトレードセンターにいた!」
陰謀論屋みたいなやつがてきとーに言ってるんじゃなくて、
9.11直後、FBIが手当たり次第に発表しまくった断片情報のひとつ。
9.11後にそれこそ森羅万象すべてを検証すんのかって勢いでありとあらゆる記録と個人情報を片っ端から掘り返しまくってたFBIは、


9月10日@テロ前日のワールドトレードセンターサウスタワー107階の、

展望フロアで使われたクレカの使用履歴を見つけ出してきた。

そのクレカの名義人は「モハメド・アタ」

この日、パン屋で的場浩司をじゃないサウスタワー107階にモハメド・アタを名乗る人物が現れてクレジットカードを使ったのはたしかだ。

FBI捜査官「アタはGPSデバイスを入手し、飛行機を確実にぶつけるために、」

「ワールドトレードセンターの位置情報をプログラミングしたのではないかキリッ」
なんか宇宙規模の話になってるぜパン屋にいただけなのにそれは的場浩司。
まーもっともらしいこと言ってるが、捜査官は勢い余って適当にスケール大きいこと言っちゃった感強し。ただ、あり得ない話でもな
いけど、あれ?

でも、この同じ日同じとき、そのモハメド・アタは

午前中はニューヨークから300km離れたボストンにいて、正午からさらに150kmも彼方へつまりニューヨークから450kmも離れたメイン州サウスポートランドへの一泊旅行の真っ直中だったはずである。
という情報ものちのち時間が経つにつれてだんだん明らかになっていく。
どうなってるんだ?
モハメド・アタが2カ所に同時存在?

メイン州にいながらにして同時にニューヨークにいられる人類は、
まあいないっつうかドッペルゲンガー? あとバイロケなんとか?
ドッペルゲンガーと脳にまつわるお話は、けっこう興味深いのでまた別の形で扱いたくなった。まあそれは今回おいといて。
それとも仲間がアタのカード借りて使った? それともそれともモハメド・アタはじつは名前を使われだけで別人がなりすま政府の自作自演以下略
まーこの話、あっけない種明かしがある。


モハメド・アタがボストンから北へドライブ旅行してたまさにその同じ日、


モハメド・アタはマンハッタンでサウスタワー展望台に昇っていた。
わけわからん文章。
2人ともモハメド・アタ。
だが、この2人、ひとつ大きな違いがある。

107階展望台にいる方のモハメド・アタは、

ボルチモアの名門校ジョンズホプキンス大付属病院のドクターで、
腎臓と遺伝子分野ではちょっとしたこのおれさ。

Dr. Mohamed G. Atta
なーーんのことはない、ただの同姓同名である。アラブ系のお約束。はい撤収ーーっ。

この日、モハメド・G・アタ博士、
新婚の奥さんとニューヨーク旅行に来てまして。

もう一人のモハメド・アタ氏、モハメド・アタが最も
アタが非モテこじらせて原理主義に溺れなければ、医療と建築で分野は違えどもしかするとアタがなれたかもしれないもう一人のアタ。

でも大雨だザマミロ

そして奇しくもモハメド・アタ博士夫妻は、ノースタワー最上階ウィンドウズ・オン・ザ・ワールドでディナー。もうねあれですわ。ひゅーひゅーですわ。
かっくーんって真相だが。
このモハメド・アタ・ザ・ドッペルゲンガーだけでなく、
「9.11テロリスト別人説」は、9.11陰謀論のなかでも粘っこく繁殖している。


ハイジャック“容疑者”
いまも生きている
その言い分はだいたいこんなかんじ↓
公表されてるテロリスト19人はじつは飛行機で突っ込んだのとは別人で、本人はいまもふつうに生きていて、名前と身分をなりすましで使われただけ。
なぜならテロリストは本当は存在しないからボーイングじゃなくて巡航ミサイルだったからつまり政府の自作じえ以下略
こう言われてる9.11実行犯は少なくとも10人いる。
モハメド・アタ ハリド・アルミダル アブドルアジズ・アルオマリ フェイズ・バニアハマド アフメド・アルナミ、サイード・アルガムディ サレム・アルハズミ ワイル・アルシェフリ ワリド・アルシェフリ モハンド・アルシェフリ。
とくに有名なケースが、
↓アブドルアジズ・アルオマリの件。

じっさいに思っきし別人が、9.11テロリストとして
全世界放送されてしまったんである。
アルオマリ、雑魚メンのくせにこれだけでやたら有名だ。
“事件”の顛末は↓こんなかんじだった。

9.11直後の9月16日、CNNは判明したハイジャッカーの顔写真と名前を公開。
んんん?

サウジアラビア リヤド在住の会社員
アブドル・ラーマン・アルオマリさん(29歳)
「いやーびっくりしましたよそりゃ。テレビ点けたらぼくの顔が9.11のテロリストだって紹介されてるんですから。じゃあサウジアラビアでテレビ見て驚いてるおれは誰だ? ホワイ? なんで死んでないんだ?ってね」
、の結果──


ザザザッ

「ここです」
「よし、行くぞっ」


「ゴーーーーーッ」

じゅうううううううううううう



「すすすすすんまそんっっ、まぢがえまぢだーっ」
「ラーマンの方」さんに3回転ひねりジャンピング焼き土下座平謝りまくり。

それにしても、なんでまたこんなことに↑なったか?というと↓
CNNにテロリストの顔写真と名前を提供したのはとうぜんFBIなわけで、
このときFBIがヘタこいた。

「なんでも知ってる白鳥百合子」の存在しないリアル世界のリアルFBIも、ハイジャッカーの根城がフロリダにあるってのは9.11後かなり早い段階でつかんでいた。


ハイジャック機のCAからの通報*でハイジャッカーの座席は分かっていたし、
その航空券買うのに使われた住所がフロリダだったからだ。*【ナインイレヴン】
で、FBIが次にどうしたかというと、

「フロリダのフライトスクールに通っていた、あるいはフロリダでパイロット免許を持っていたアラブ系に同じ名前がないか」
FBIの十八番、というか実は取り柄はそれのみ個人情報照会の術!
そしたら、いるじゃん!


アブドルラーマン・アルオマリが!(ラーマンであることは華麗にスルー)
で、ちょっと調べてみたら、パイロット免許持ってるし! 最近「友だちもフライトスクールに通ってた」らしいし! 当たりぢゃね? こいつぢゃね?
こいつだ! 間違いない! 見つけたぞ!
で、こうなった↓


まあしゃーないとは言えんけど、こりゃー間違えるわな。
ただ、仮にもうちょっと慎重に調べたとしても、
けっきょくFBIは同じように間違えただろう。
なぜかというと↓
本物のっつうか「テロリストの方」のアブドルアジズ・アルオマリ、
これですでに名前長いくせにじつはこれでも略称である。
本当の名前は例によってもっと長く、

アブドルアジズ・アブドルラーマン・アルオマリ
ん?
えっと、対して間違えられた「ラーマンの方」さんの名前↓
アブドル・ラーマン・アルオマリ

ミドルネーム以降そっくり同じやんけ! こんなんどう見分けろっちゅうねんっ。
乗客名簿にも当初名前が「アブドル」までしか書かれてなかったし。名簿フォーマットの文字数の制限なのかスペルいちいち打つのが面倒だったのか知らんけど。
捜査官がそっちしか見てなければとうぜん「アジズ」が続くことも知らんわな。
じゅううううううううううう


「まったくアラブの名前ってやつはよう……(血涙)」
ところで、まともに中身があって解説する価値もありそうな「別人でした」事例は、
このアブドルアジズ・アルオマリのケースだけで、
ほかの「テロリストに名前と身分を使われた」ってぶーすか騒いでるケースは、
まーたく興味深くない、いやむしろ物凄っっっくくだらない、ゴミ! そのひと言。

・同姓同名もしくは似た名前のアラブ系、
・アメリカのフライトスクールに通っていた、
・アメリカやフライトスクールの共通項すらなく単に同姓同名ってだけ。
それを、
・本人がそうやってぶーすか言ってるのをメディアが面白おかしく報じたり、
・本人だけがその一致をもって「あれは本当はおれの名前だ」と騒いでたり、
・周りが「名前同じだ、おまえ9.11やっただろ!」と責める(ただのイジメだろ)
・ほとんどかすってないのに単に売名狙いで「おれの名前が使われた!」と騒ぐ、
はっきり当局とメディアに思いっ切り取り違えられた“別人”で“被害者”といっていいのは、「ラーマンの方」のアルオマリさん(29)だけだ。

ハイジャッカー19人全員の氏素性は判明していて(家族はぜってえ認めてないが)、全員とうぜんながら今も所在不明である。9.11後に本人がじつは生きていると分かった者はいない。ひょっこり帰ってきたなんてのも一人もいない。
結局“別人”のパスポートが盗まれて実行犯に使われたって事実もなく。
少なくともぶーすか騒いでる連中はハイジャッカーの身元にぜんぜん関係ないし。だいたいなんでそんなみんなパスポート盗まれてんだよ。
あ、「FBIの公開した犯人のリストがいまだに別人のまま」とかくだらない話はやめてね。それは陰謀論屋がいろんな情報を混同させただけのウソだから。
……なんか書いててアホらしくなってきたぞ。
9.11テロリスト別人説なんてほんっっとゴミクズみたいもんだ。
それだけでも不快なクソ話なのに、
さらに加害者一族とぜってえ認めたくない加害者一族の願望だの、さらに陰謀論屋の便乗だのも融け合っていまや物凄くおぞましくも醜悪な痰壺みたいなネタと化している。
わざわざとりあげて損したわっ。
それでももっと知りたい人はこっちのサイトが全員分の「別人説」を詳しく検証してくれてるのでそっちでどうぞ。でもしょっぱくなるだけだよ正直。
New Jersey
ニュージャージー州

「ミスマチルドとやらの自宅にも出向いたがやはり留守だ」

「隣近所も行き先を知らん。いちおう名刺とメモを残してきたがはたしていつ読むかね。連絡とれるのは今夜か、下手すると明日になるかもな」
“その電話番号教えて。ちょこちょこ電話してみるよ、その留守電ない人に”
「頼んだ。それでひとつ考えがあるんだが。トトワにいてもラチがあかん。ここは航空券を買うためだけの場所で、奴らにとってそれ以上の意味は無い。だから、」


「いっそワシントンに飛ぶ、どう思う?」
“えっ、ワシントンって、その旅行代理店の人がうろ覚えで言っただけだよね”

「たしかに彼らがワシントン近郊にも潜伏してた形跡はあるけど、うーん」
“あえて理由は聞かんが、いま動いてるのは、おれだけなんだろ?”
「……うん、そうだね」
“おれは1人しかいない。行けるのも一度に1カ所だけだ”

「スティービーがその1カ所をワシントンにする根拠は?」

「根拠? そんなもんない。おれのカンだ」

「おっし、カンならしゃーないね。任せたっ」
“その答えを期待してたぜ。向こうに着いたら連絡する”

「スティービー、ほんとあなたを頼りにしてるから」
“う、うむ(。-ω-。)”
疼っ

ふう。

あとほんのもう少しだけ、大丈夫、だよね?
白鳥のいる“死亡の塔”から2kmほど南西の──

Lower Manhattan
ローワーマンハッタン

World Trade Center Northtower
ワールドトレードセンター ノースタワー@アンテナの立ってる方

ジョン・オニール@ワールドトレードセンターコンプレックス保安警備部長、執務室のある34階にダチ公でもある警備会社幹部ロバート・タッカーを招いて、

民営化後の本格的な保安体制、警備部門のアウトソーシングについて打ち合わせ。
「さてと、堅苦しい仕事の話はここまでだ!」

「今夜は空けてあるだろうなボビー。『エレインズ』の席をとってあるんだ。
ジェリー・ハウアーにも合流するよう声かけてあるしな」
「そりゃいい。ひさびさに夜の町へ繰り出すか」
きらめく摩天楼絶賛押し売り中


「まだちょっと時間早いし、最上階ウィンドウズオンザワールドのラグジュアリー感あふれるまあ今日は雨だが晴れてりゃきらめく摩天楼を満喫できる極上の窓際席で軽く1杯ひっかけてから出かけよう」

「ちょっと野暮用だけさくっと済ましてくる。
ほら、タイミングよくコーヒーも来た。
すまんが10分ほど待っててくれ」

「ジョン、小包が届いてます」

「おお、サンキュー。やっと届いたか」

「どれどれっと。そらみろやっぱあそこに溜まってた。おれの見立て通りだ。行方知れずの公文書はたいていあの腐れ歴史協会の腐れ保管庫で何年もほったらかしで腐ってるのは常識さ。ぬはははシラトリめ。さすがのおまえもこれは知らなかっ
っておいっなんで着払いなんだ! てめえらの返し忘れが原因だっつうのに! 怠惰な無能のうえにケチか! ほんと歴史学者どもはクズしかいねーな!」

「機密指定解除公文書から抜き取られていた占領期日本に関する記録の最後の数ページ。ほお、数ページと思ってたら意外とあるな、あー添付の複写資料が多いんだな」

「ふーむ、国防総省、1954年、か。日本の主権回復でGHQ/SCAPが解散して機密を引き継いだんだな。で、かんじんのニイタカはどこに出てくるんだ?」

「さっそくシラトリのやつに知らせて、軽く超絶感謝してもらわんと……」

「……んんん?こりゃロシア語だな。そういやニイタカはもともとシベリア出身だし、ケナン教授と知り合ったときはモスクワに潜伏してたんだよな。その関係か?」

「で、こっちは、と」

「フランクフルト、カイザーウィ……ウィルヘ?
……どうも読めんと思ったら、こっちはドイツ語かよ」


「え、あれ?」


「おい待てよ、こりゃあ……」

「おいおいおい、シラトリよ。こりゃひょっとすると、」

「おれ、とんでもねえもんを掘り出しちまった気がするぞ」

「シラトリ、おまえはニイタカの
15 hours before ‘Nine Eleven’
──9.11アメリカ同時多発テロまで残り13時間
【第33便 ラストワルツをあなたと】へとつづく








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伏線回収が近づいてきましたか。
もしかして、もしかして・・・
ニイタカ似なのは・・・
それが、あれしたからか?
| 甘煮 | 2017/09/10 07:23 | URL |