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【事件激情】ウルトラNW 第30便【シモヤマインシデント】

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*第29便──────────*new
【事件激情】ウルトラNW 第30便【シモヤマインシデント】

uがーどした

「おれはひとつだけあんたに嘘ついたんだ」

un29おれのしる 
「本当はな、おれ、この鉄塔、前に調べてるんだよ。
現場に駆けつけた初日、7月6日の朝に」

un29どれだとお 
「そのとき、メガネはなかった。こりゃどういうこったろうな」

un29それとも

un29なんでじこ03 
「わたしが最初に思った通りだった」

un29わたしのいち

ディクティブハチベエ、」

un29ディテク

un29やはりあなただった02  
「わたしの一番のは、やはりあなたでした」



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登場する事件テロ紛争戦争、その捜査活動は公表された情報に基づく。
黒字の人物赤字の人物紫字の人物および機関団体部局書籍文献は実在する。
白鳥百合子ニイタカ・ヤヨイ-カトリーヌはじめこの文字色は架空の人物であり、
実在する人物との関わりも、ニイタカの語る下山事件の「眞相」も、
根拠は創造にしてソースは妄想だが、ある意図がある。



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un20こよいは


「さっきのはどこまでが本当でどっからがホラなんだ?」


un20みなさま03

「関係者を操って他殺説を流行らせたってやつ。全部ふかしじゃないんだろう?」

un30はんぶん 
「半分は事実ですが、半分はお察しのとおりです。何百何千もの人々の微妙な心の動き一つ一つまで思い通りにできるはずがありませんよ」
「だろうなあ。おれも信じかけたがよ」

un30まあよる 
「まあ夜だからみんな大人しく引き揚げたが、改めてあのメガネを回収したいって、
遺族が言い出したらどうするんだ?
下山氏の遺品だから欲しがるんじゃないか? あれ、本物じゃないんだろ」

un29しんは 
「いちおうは同じ銘柄の同じ型を用意しました。焦げてねじれてますしね」

un30だがかぞ

「だが家族だったら微妙な違いにも気づくかもしれんぜ」

u02くじはん 
un28そのうこ 
un29さだひこさだ

下山夫人とかな。せがれはしゅんとなってるが、また騒ぎ出さんともかぎらんし」

「そうかもしれませんね。夫人はすでに気づかれているかもしれません」

un29あおくさc

「でも、もし気づいたとしても、決して偽物とは言われませんよ。
あくまで本物遺品として扱われるでしょう」

un30こんやさ 
事故死という第三の答えを拒んだら、夫人を待っているのは地獄ですから」

かがやまさんあなたはし05new 
夫人は今夜、これまで見えていなかった、いえ、見ないようにしていた現実を目の当たりにしました。他殺説の主張がいかに根拠のない空論か、そして低劣な欺瞞によって事実をねじ曲げ、人を傷つけ貶めることで成り立っているかを。

たしかに他殺と認められたならば、亡き夫の名誉は保たれ、国鉄のために命を捧げた殉職者として祭りあげられ、家族の将来も国鉄の手厚い支援で保証されるでしょう」

un29こんやはnew0510 
un28えあわた02

「でもその幸せは、罪なき人々に理不尽な不幸を押しつけることと引き替えにして得られるものだということに。そう、長島フクさん、タイラー記者のような」

un30タイラー
whitespace9*6
タイラーじゃないっ

un30ななんだ 
「な、なんだ突然? 寝言か?」

un28だからぼ 
「あ、いや、なんでもない」

un30しゃない 
「車内で急に奇声を上げたら驚くじゃないか。同乗者の迷惑も考えたまえ」

「ああ、それはすまなかっ
whitespace10*10
un30たってお 
たって、おいっ

un30なんでや
whitespace10*10
「なんで矢田が当たり前のような顔で乗ってるんだ」
「君が送ってくれると言っていたから乗ったのだが?」

長島夫妻は誘ったが、矢田! あんたに乗れと言った覚えはないぞ」
「ん、手違いで我が社の車が帰ってしまっていたからしかたないではないか」
「乗り合いバスじゃないぞこの車は!」

un30きみはニ0202 ぷー 
「君はニイタカに好意的に扱われていたし、このくらいはいいだろ」

un30じぶんか 
「自分から勇んで参加しておいて、こてんぱんにされたからってひがむな」
「ひ、ひがんでないんかないやいっ

un30しゃない 
「あー運転手くん、僕は朝早くから用があるから、上野のほうへ回ってくれたまえ」
「勝手に他社の車に指示するな矢田! そのへんの駅で降ろすから始発で帰れ」

un30なにーそ 
「なにー! それでは朝ぼくが遅刻してしまうではないか!
タイラーくんが先方に謝ってくれるというのか?」
「なんでおれが謝るんだ!そしてタイラーじゃない!


un30ほんのみ 
「ほんの短い間ですが下山夫人と交流させていただいたことで、」

un29ガードふ 
「あのかたが、自殺を確信する内心と他殺を信じざるを得ない表向きとの矛盾に蝕まれ、とても苦しんでいるのが分かりました。

あの人の心は遠くない将来、耐え切れなくなってしまう可能性が高かった」

un30でもしん 
「でも真相が事故死ならば、夫人自死という重く苦痛に満ちた枷から救われます。そして他殺説から生じた風評被害に苦しむフクさんの姿も、そのフクさんが今夜ほんのわずかながら救われるさまも目にしました。

夫人はこれまでどおり家族の将来を守るため他殺を信じる立場にいても、フクさんたちの受難に良心の呵責を感じる重さも軽減されることにもなります。

今夜のことを公にしないと決めたのは、ニイタカというGHQから来た女ですから」

un30ふじんはそ02 
夫人は聡明な方ですから、第三の答えがけっきょくは自分を救うものだと気づかれたでしょう。定彦さんはまだお若いですから今は感情が先走っていますが、気が落ち着けばその意味を理解するでしょう」

un30ミスター
whitespace10*10
「ミスター加賀山虚構であるとうすうす気づかれていると思いますが、」

un29かがやまゆき

「あの人も、やはり動かれないでしょう」

un30いたみが 
痛みが均され、すべての調和がとれたのです。

それをあえて覆してなんの意味があるのですか?」

un30つごうよ 
「都合よく轢死直前の下山氏に出くわしたとかいうミスターも、
鉄塔ロイドメガネと同じくおまえさんの仕込みだな。

あのミスターっての、なんか見覚えあると思ってたら、」

un30u12またの02 
un30u12えなん 
un30u12めだつぐ

「あの夜の、おれを攫おうとしてあんたを撃ったやつらん中にいた日系人だろ、キャノンなんとかだったか?」*【ウルトラ 12機目】*【ウルトラ14機目】*【ウルトラ16機目】
「あら、さすがです。よく覚えていましたね」

u30u16あてんてん

デカは人のメン覚えるのも仕事のうちだかんな。にしても金井んちに押し入ってあんたを口封じしようとしてた敵方が、いつの間にあんたの手下になったんだ?」

un30わたしにきが 
「わたしに危害を加えようとした一件がGHQの上層部に知れると、キャノン少佐とそのお仲間は非常に困った立場に置かれますからね」
金玉ぎゅっとつかんで言いなりってことか。怖えーよまったく」

un30だからは 
だから八っちゃん、そういうお下劣な言葉をまた教えるんじゃないっ。

un30んだがま 
「ん? だが待てよ。さっき下山せがれ汽車に気づかず轢かれそうになったのは本当だよな? “あの場所で汽車の音が聞こえねえ”ってのは事実だろ。

まさか下山氏の息子まで仕込みじゃねえよな。となると、あれ?」

un30きになる 
「気になるのでしたら、ディテクティブハチベエ、その場所に立ってみてはいかが?」

un29しもやまそうさ02 
「ん? あ、おいっ

「ご安心なさいな。列車が来たらちゃんと教えますよ」

un29すぐそばに 
「たしか、んー、ここらへんだったか?」

un30んなんじ 
「ん?」


ヴウウンンンン──


「なんじゃこら?」

「いまあなたが聴いているのは、音波軍事研究の成果です」

un30おんぱにつ 
超音波の特性によって、音波に強い指向性をもたせる
パラメトリックスピーカーがその音を出しています」

「悪いがひとことも意味わかんねえぞ」

「簡単に言えば、あなたのいま立っている、幅5フィート*1.5mの、
ごく狭い空間でだけ、その音は聞こえるのです」

un30おほんと 
「お、ほんとだ」

「そしてその音は特殊で、蒸気機関車の発する音と逆位相波形を持っています。

仮に山をプラス、谷をマイナスとして、山と谷が正反対の2つの波が同期して重なると思って下さい、数値的にプラスマイナスはどうなりますか?」

un30まあやま 
「まあ、プラマイでゼロになるな」
「そうです。音波が互いに相殺されて、波がなくなる。つまり音はそこにあっても人の耳には認識されなくなる。音によって音が消されるわけです」

un30つまりき 
「つまり、汽車轟音とともに接近しても、その場所では聞こえないのです」

un06いちどこのnew0516 
「たとえば、今のように

un30じょうだ

un30じょうだん02

un20こよいは

「冗談ですよ、ふふふ」

ふふふじゃねーよ! 厭な脇汗出たじゃねーか!」

un30そのけっ 
「で、そのけったいなスピーカーはどこにあるんだ」

un30チカチ

un30チカチカ 
un30チカチカッ チカチカッチカッ

un30チカチカッお チカチカッ

「おっ、あんなところか」

un30てっしゅう バサバサッ
撤収ッ

un30わさわさ わさわさわさわさっ

「おいっ、あんなに大人数隠れてたのかよ!」

un30よほどで 
un30よほどでけ 
「よほどでけえ機械のようだな。それで隠れやすい夜にやったわけか」
「夜のうちに小屋と土手を元通りに戻します」

un30わっせわ 
un30わっせわっせ わっせわっせ

「えっれえ大がかりな仕掛けだな、おい」

un30じつはま 単に使ってみたかっただけかも
じつはまともな証拠証人もなしのニイタカさんの力技の推理。でもいかに疑おうとも、この「音の死角」というインパクト一発、抗いようもない説得力で黙らせる。
そのための大仕掛けか。

un30ぐんじけ 
軍事研究って、あんな手品みたいなもん何に使うんだ?」

「さあ? 音の聞こえる範囲を限る技術は使い道がありそうですし、潜水艦戦車のエンジン音を消せればなにかと便利なのではないですか?」

un30これなど

という組織はもっといろいろバカバカしい研究をやっていますよ」

un30これなどま02
un30おんぱのそう

「これなどまだましな部類です。でもなかなかうまくいかず、
途中でペンディングになっていました」

un30おんぱのそ

音波の相殺効果もまだ完全とは言えず、しかも他の音もかなり聞こえにくくしてしまうので、実用としてはまだまだ未完成です。でも定彦さんはかなり興奮していましたし、大声も出していたせいか、気づかれなかったようですね」

un30ちょうど 
「ちょうどいま北海道に設備一式が来ていたので、ちょっと無理にお願いして関東まで出張してもらいました。生のデータもとれたし、いちおう効果もあったわけで、技官もうれしいんじゃないですかね」

un30そりゃせ 
「そりゃ太平洋ヨーロッパの両方で戦争してる片手間にこんな酔狂なもんつくってる余裕があるんじゃ、日本が全力出しても負けるわけだぜアメリカ合衆国

un30リアルせ 
音響兵器大戦時も研究されていたが、けっきょく当時モノになったものはなく。

ちなみにリアル世界で初の「パラメトリックスピーカー」は、1970年大阪万博松下館で展示された。商品化はさらに未来の1998年である。

2000年代半ばから、人に不快な大音圧周波数による指向性音響兵器が、世界各国の警察非殺傷系装備として導入。デモ制圧海賊退治に活用中。
日本調査捕鯨船シーシェパードを追っ払ったのも話題になった。
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un30ぐんじし 
また音で音を消す「アクティブ消音」の原理はすでに1933年には考えられていたが、やはりアナログ時代では波形の精確なトレースは無理で、実現は音を数値化できるデジタル音響の登場まで待たなければならなかった。
リアル世界でアクティブ消音が実用化されたのはずっと時代がくだって1994年日本の音響機器メーカーTOAエンジン消音システムが世界初である。


un30さてディ 
「さて、ディテクティブハチベエ、種明かしの代わりに、
次はわたしから質問してもよろしいですか?」

un30わたしのう 
「わたしの嘘を見抜いていたのなら、なぜそのとき指摘しなかったのですか?

あなたがあのときひと言、それはインチキだ、事件直後にメガネ鉄塔になかった、と口にするだけで、わたしのこしらえたストーリーは一瞬で説得力を失ったはずです」

un30んーなぜ 
「んー? なぜかね、おれもわかんねーな。

おまえさんの“おさめる”ってのがどういうもんか、聞いときたかったってことかな。で、終わってみたらよ、なんとなく言いづらくなったってこった。

みんなそれなりに腹に落ちた顔で帰ったしな。なのにぶち壊しにしちゃ、下山夫人フクさんがちょい気の毒だ。あの矢田の野郎を喜ばせるのも癪だしな」

un30おきづか02 
「お気遣いありがとうございます、と言うべきでしょうね」

「それと引き替えと言っちゃなんだが、またこっちからも聞いていいか」
「何でしょうか?」

un30なんであ 
「なんであんなパラメなんとかスピーカーだの大道具持ち込んで手の込んだホラ話をこしらえてまで、たった10人──いやハットリ中尉はグルだろうから残る9人か、おれら9人事故死を信じさせる必要があったんだ?」

un30ですから 
「ですから痛み再分配ですよ」

「たった9人相手にか? それで何が変わる? 今夜の話が一切表沙汰にならなきゃ世の中の大部分は今までと同様他殺自殺かシロクロつかないまま。それじゃ今夜の夜会があってもなくても世間的には同じだよな」

un29わたしはこうか02y 
「今夜参加した皆さんのお気持ちは少し変わったのではないですか?」

「そりゃそうだろうさ。でもそれじゃただのいい人だろ」

un30おまえさん 
長島夫婦タイラー記者に同情し、罪悪感もあるってのは嘘じゃねえだろう。

だが、そのためだけじゃおまえさんは動かないね。ニイタカGHQの偉いさんにも影響力のある一人特務機関みたいな存在だろうってのは、政治向きに疎いおれでもさすがに察しがつく。そのニイタカが、あんな大仕掛けまで動員して大芝居打ったのは、単純な人助け以外の目的があるはずだ。違うかい?

言葉はあれだが、ニイタカ、おまえさんはそんな酔狂な真似する善人じゃねえだろ?」

un30ほめこと 
ほめ言葉として受けとっておきましょう」

「で、ふと気づいた。さっきの夜会の前と後で9人のうち8人の立場はなにも変わらない。内心の変化は別にしてだぜ。

だって表沙汰にならないんだからな。
他殺を言い張るやつはそのまま他殺を言い張り、自殺と言う奴はその逆を信じる。明日も昨日までと同じように振る舞うだろうな。なんの変化もねえ。

てことは、今夜の会の前と後でやることが変わるとしたら、9人のうち1人だけ、」

un30おれだ 
「つまり、おれだ」

un30やかいのは

夜会の初めから終いまで、あんたの推理や大仕掛けや集められた連中や──」

un30はじめか 
「なにもかもが、おれ一人に見せるためにしつらえた演出じゃねえかい?」

un30ふうあな

「ふう、あなたという人は。あくまでらしく振る舞うんですね……」

un30このやか02 
夜会に立ち会ってあなたの行動がどう変わるというのでしょうか?」

un30それはニイ 
「それはニイタカ、おまえさんからじかに聞きてえな。
おれのやることがどう変わってほしいのか」

un30それをわたnew0603
 
「……それを、わたしの口から言わせるのですか?」


un30そうだニイタ 
「そうだ、ニイタカ、あんたが、おれに言うんだ」


un30わたしはあ


「わたしは、あなたが怖かった」

un30ひとはじ 
「人は、自分の大切なもの、信じるもののためには、現実をねじ曲げ、見えないふり、気づかないふりができる。その誘惑に耐えられる者などいません。いかなる賢者だろうと善人だろうと。そう、加賀山副総裁下山夫人矢田記者のように」

un30でもあなた

「でもあなたはそうじゃない。いえ、あなたにとって大切なものは、
自ら扉をこじ開け、隠された真実を突き止めるということ。
そんな人に真実を知るな、現実を見るなと言うのは、
大切なものを捨てよと言うようなものです」

un30いぜんあ 
「以前あなたに、帝銀事件犯人平沢と信じているのか、
と訊いたことがあったでしょう?*【ウルトラ 4機目】

un30u04じり 
un30u04あなたはいまも

「あの瞬間、あなたが後ろめたさを見せれば、恥を押し隠す気配を少しでも感じとれたら、それならば、あなたをと恐れることはない、そう思っていました」

un30u05すべてのせん

「でもあなたは違った」

un30ていぎん 
un30ていぎんじ 
un30ていぎんじけ

平沢逮捕日本警察の最も名誉ある勲章を受けながら、ろくに喜ぶこともなく、自分で取り調べて自白させられなかった、自分が真実を突き止められなかった、とそればかり悔しがっていた。*【ウルトラ 14機目】

ふふふ、わけが分からないですよ。そんな人に、いったい何を見返りに差し出せば現実を曲げて忘れてくれるのか、しょうじき焦りを覚えました」

un30わたしはこの02 
「わたしはこの夜会にあたってひとつの賭けをしました。

夜会が終わるまであなたにわたしのつくった虚構を見抜かれなければわたしの勝ち。

もしあなたがに気づいても見過ごして帰ってくださるならそれも勝ち」

un30うそをみ

「あなたにを見抜かれたうえ、夜会の終わる前に指摘されたらわたしの負け。

さらにわたしの虚構すべてを覆すある行動をとられたら、決定的な負け、と」

un30やかいをお 
「先ほど夜会を終えて、安堵しました。よかった、あなたに負けなかった、と。

でも、終わってからこんな風に1対1で問い質されるとは、さすがに想定外でしたよ」

un30ニイタカさんの 
ニイタカさんの悪魔のような頭脳でも、喧嘩八兵衛は読み切れなかったか。

un30あんたがけ 
ニイタカが決定的に負けるという、虚構を覆すある行動とはなんだ?」

un30ごぞんじの 
「ご存じのくせに。それもわたしに言わせたいのですか?」

un30きがきか 
「気が利かねえ鈍感だからよ。はっきり言われねえとわからねえんだ」

un30あるこうどう02 
ある行動とは、あなたが皆さんの前で、ある証拠をわたしに突きつけること。

その証拠が公に晒されないよう封じ込めるのが、夜会を催した最大の目的です」

un30あなたのこと 
「あなたのことですから、今夜、持参されているのでしょう?
おそらくは上着の内ポケットに入れて」

un30かもな 
「かもな」

「それは千代田銀行のもうひとつの私金庫に隠されていた手紙下山総裁成田屋マダム私金庫カギを預けていたのですね」*【ウルトラNW 第7便】

「こえーよ。おれの動きを見張ってたのか?」

「いいえ、わたしもようやくその可能性に思い至ったのですよ。
あなたに後れをとってしまいましたが」

un30わたしはこん 
「わたしは今夜、関係者の皆さんに第三の答えを示しました。

でも、

その手紙はそれとも異なる、いわば第四の答え証拠です。そうですよね?」

un30たさつで 病死? んなわきゃないか
他殺でも、自殺でも、事故死でもない、もうひとつの答え……?

un30そこまで 
「そこまで分かってるならどうしてこんなまどろっこしい手つかうんだ。例のキャノン一味を手下にしたんなら、力ずくで奪えば手っ取り早いだろ」

「それはわたしの流儀ではないですから。当人が強制でなく自発的に行動してくださるのが、わたしが事をおさめるためには欠かせない重要なファクターなのです」

un30わたしのくち 
「わたしの口からは言いたくなかった。でもこうなってはしかたないですね」

un30うそをみ

「今夜、あなたは痛み再分配に立ち会いました。幾人かが救われ、幾人かは傷つきましたが、べつの形で救われるさまをご覧になりました」

un30いかがで03 
「いかがですか? それでもあなたはディテクティブとして、その手紙を公にされるのですか? シモヤマインシデント真実を明るみに出すのですか?」

un30だれもの

「誰も望まず、誰も報われない、残酷な真実を!」

un30これがわたし 
「これがわたしのおさめ方です、ディテクティブハチベエ

un30ななぜ

「あなたはだと申し上げたでしょう?」



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