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【事件激情】ウルトラ : 第3便 -続き【911アメリカ同時多発テロ】

*次発便
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un03おおきな *クリック第3便前半へと戻る



この国はFBIのような前歴をもつ諜報局と一緒にやっていくわけにはいかない。
前歴とは、二度、三度と落第した局ということだ。

──トマス・ケイン9/11委員会委員長




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u00redline_g_640.jpg 
un03titleyuutsu.jpg─続き

un03でニューヨ

2月初め FBIニューヨーク支局対テロ特捜班捜査官のうち数人が、主任特別捜査官ジョン・オニールのひそかな呼び出しに応じて、市内某所でひそかに集合。

un03まあシラ 
「まあ、シラトリと気心知れたやつの方がやりやすいだろと思ってな」

Daniel Coleman
ダン・コールマン
whitespace*50*50
un03またひみ 
「また秘密任務ですね、ユリコキリッ」

「ぎゃっはははっ!キメ顔かわいー!」

ぶよよよよーん
whitespace*50*50
un03あのミス キメ顔3秒が限界
「あのー、ミスシラトリ……ツボはまりすぎ…」
「ごめんごめん、でもトイレ我慢してるようにしか見えなくて、ははは」

un03ごめんホントnew0301 
「ごめんホントごめん、せっかく来てくれたのに失礼だよね」

un03ぷっぎゃnew 
un03ぷっぎゃ 
un03ぷっぎゃは02「ぷっ」

un03ぎゃっは02 
ぎゃっははははははは!
「 (。´-_-`。) ………」

Stephen Gordon
スティーブン・ゴードン
whitespace*50*50
un03うむ02 
「……うむ(また組むことができてうれしいぜ、ってさらっと決めたいがこっぱずかしい)

un03ちからかしnew030202 
「力貸してくれて、ありがとう。また組めてうれしいよ、スティービー

un03あミスシ

( ;゚Д゚)(あ、ミスシラトリ、その呼び名…)
(*´益`*)(おいおいゴードンスティービーは禁句だぜ。ブチ切れるぞ)

un03あミスシラ

un03うむき 
「……うむ」

Σ(゚д゚|||)(き、キレてねえ!)
(;゜ё゜)(し、しかも、はにかんでる!)

un03ナイロビ 
ナイロビ以来だな、ユリコ


un03えええnew0202 
un03えええっ 
ええええええっ?

un03なななんnew0202 
「ななななんでアンティツェフが2個に分裂してるの?
プラナリア? ま、まさか双子?

「なぜプラナリアが先で双子がまさかなんだね」「しかも2個?」
「いや形がそれっぽいし…」

Mike/John Anticev Bros.
マイク・アンティツェフ ジョン・アンティツェフ
whitespace*50*50
un03えっえっnew0301

「えっえっ? わたしがナイロビで会ったのはどっちのプラナリア?
「それはジョンの方だ、そしてプラナリアじゃないから」

「え、どっちがジョン? んー片方が毛を生やすとか差別化できない?」
「無茶言うな」「それができたら2人ともハゲとらん」


un03というわけ 
「というわけで、皆さんは、CIAにはもちろん、身内であるFBIの耳にも入らないよう水面下で動いてもらわないといけません」

un03ほんとはcinew 
「ほんとはCIAと同じ隠し事してるようで皆さんもモヤモヤするかもしれないけど、バレたら捜査そのものができなくなってしまうんで、しかたないです。

もしバレてまずいことになったら、」

un03こちらのミスnew 
un03こちらのミ02 しゅったッ
「こちらのミスター一発やる太郎が、
すべての罪を一身に背負ってくれるので安心してくださいっ」

「こら勝手に約束するな勝手に! ていうかやる太郎じゃねえ!」

un03ほたしはfbnew 
「わたしはFBIじゃないんで皆さんに指示する権限はありません。
なので、通りすがりの一般人のつぶやきを皆さんがぐうぜん聞いてひらめいた、
という設定でいきたいと思います。

じゃ、ダン・コールマン捜査官、ひとつ実演しましょう」

un03えわた 
「え?」

un03わたしがあるnew0329 
「わたしが歩きながら、『はあー、独り言だけど、あのモスクにいた男がそのあとどこへ行ったか気になるなあ独り言だけど』」

un03はいっそnew0329 
「はいっ、そこへ通りがかったコールマン捜査官
偶然聞いたこの独り言をヒントにひらめく!」

un03おや 
「おや? いま偶然耳にした一般人の独り言が気になるなあ」

「ん、……待てよ」

un03ああっそ 
「ああっ、そうか! モスクに出入りする男を追っかけよう!」
「そうそう! 棒演技だけど、勢いはその調子で!」

「……あのう…毎回その小芝居をするのかね?」
「まさか! 毎回同じじゃ不自然だから少しずつ変えるよ」
「いや、そういうことではなく……」

un03げんじてんnew 
「現時点ではっきり分かっているのは、アルカイダハリド・アルミダルと相方のナワフ・アルハズミアメリカ入りするか既にしている可能性が強いこと。でも残念ながらこの2人について大っぴらに調べることはできない。一見無関係にみえるところから攻めていくしかありません。まず手をつけるべきは──」


この白鳥百合子クラークオニールによる内緒チームの秘匿捜査は、
もちろんじっさいのリアル現実では行われなかった。

なんで架空の捜査をわざわざでっちあげてるかというと、それにはある意図がある。


u04赤銅丸01


そのころ──

un03sand.jpg 
San Diego, California
カリフォルニア州 サンディエゴ

un03おはい 
「お、入っていくぞ」

彼らはFBIサンディエゴ支局捜査官

un03ここすう 
ここ数日、FBIサンディエゴ支局は、市内の在米イスラムコミュニティーにさいきん加わった新参者の若いアラブ人を追尾中なんである。

un03カリフォ 
カリフォルニア州は、アメリカ西海岸の大人口圏だけあって、FBI支局ロサンゼルスサンフランシスコサンディエゴ、州都サクラメント(州都はロスではない)と、州内に4カ所もある。>Local FBI offices Map

un03fbiサ 
San Diego FBI field office
FBIサンディエゴ支局は、クラークワトソンが嘆いた大部分のピンボケ支局よりはまだマシで、イスラム原理主義対策にもそれなりの人と予算を割いていた。

というのも、サンディエゴではけっこうリアルないまそこにある危機感があったんで。

un03サンディ 
サンディエゴロサンゼルスから車で3時間。
トップガン」でもおなじみ“ファイタータウン”。

当時の人口120万人。じつはサンフランシスコ@80万人よりもだんぜん大都市。人口規模はロサンゼルス@380万人に次いで州で2位、全米8位の大都市圏。

米海軍基地海兵隊基地のある街であり、メキシコ国境の街でもあり、レジャーリゾートの町であり、ハイテク産業の街でもあり、ラテンかつ多文化な情緒も漂いつつ、

un03けっこう 
けっこうな規模のムスリム移民のコミュニティもできていた。

イスラム教徒のコミュニティあるところに原理主義の影あり。

とうぜんのごとくサンディエゴイスラム原理主義者@含む聖戦上等主義者の巣窟になっていた。テロリスト予備軍みたいなゴロツキもぞろぞろ出入りしているし。

で、イスラム共同体はその宗教の構造上、その手の害になる極端な連中を排斥淘汰する自浄機能がすこぶる弱い。たいていはなすすべもなく浸食される。

イスラム原理主義テロリストの多くが、“穏健で善良な”ムスリムの現地社会に入り込んで暮らし、テロを準備し、決行する寸前までそこにいる。
彼らは本性を隠して潜伏しているわけではなく、多くは周囲に正体を気づかれ、どころか堂々と悪びれもせず晒していることさえある。
だが彼らがコミュニティから排除されることはない。

un03にもかかわ

にもかかわらず毎度「テロリストと我々は違う、一緒にしないでくれ

というあたりがムスリム的には常識でも、非イスラムからはしょうじき意味不明の態度にしか見えず、

un03にもかかわ02

毎度苛立ちと不信と憎悪そして排斥へとつながってしまう、
っつう、

un03にもかかわ03

多文化共生とかいうきれいごとなお題目では済まない、
不幸な方程式があるようで。

そんなわけでサンディエゴ支局も、市内のイスラム社会情報屋を何人か抱えて、
動静をうかがってたんである。

un03でじょう 
で、情報屋のひとりが寄越した最新ネタが、問題の若いアラブ人とその相方@やっぱり若いアラブ人の2人組が、数日前からサンディエゴで暮らし始めた件だった。

un03そのわか 
その若いアラブ人2人組は、そのへんにいそうなごく平凡なやつで、
FBIのお尋ね者リストにもない顔だった。

で、捜査官をあてがってしばらくその若者を追尾すると、

un03じもとの 
地元のガソリンスタンドに行き、店長とちょっと話してた模様。
どうやら短期アルバイトに雇われたらしい。

un03ふらりと 
ふらりと現れた英語もろくに話せねえヨソ者が、いきなり雇ってもらえるわけないし、たぶん地元のムスリムが口利きしてやったんだろう。

un03そこでF 
そこでFBI捜査官は情報を得ようと、このガソリンスタンドに電話。

ところが、

un03スタン 
この店長が露骨に非協力的で、情報提供もいやがり、
面倒はゴメンだ、とガシャ切り。

un03ふつうか 
ふつう官憲にこんな態度とったらそれこそ怪しまれるだろだが、

ビフォー911アメリカでは決して珍しくない話だった。

非キリスト教徒在米外国人という二重のマイノリティーは、「人権」という名のチートな武器をもち、さらにアメリカ特有の“大きな政府小さな政府問題”まで重なって。

に対して連邦政府捜査機関の権限は異常なまでに弱かったんである。

このころすでにアメリカ国内にあるムスリム移民向けモスクの少なからずが、原理主義に牛耳られ、米企業の社会貢献のつもりの寄付金で建てられたモスクで、ゴリッゴリ聖戦主義導師イマームが、白昼堂々「アメリカ人を殺せ!」と絶叫、ムスリム不満層が殺気満々に猛り狂って大盛り上がり、テロ組織のリクルーターとそのカモの若者のハッテン場になってる、という狂った実態なのに、

この時期、在米イスラム社会は事実上の治外法権化していた。

が、アメリカという国もなんにしろ極端で、これがアフター911には、

un03こうな 
こうなって↑しまうんであるが。

となる前のビフォー911のご時世だから、サンディエゴ支局捜査官もとたんにモチベが失せて、この件はあきらめ、つまり関係書類一切合切をキャビネットの奥というブラックホールに放り込んでそれっきり忘れてしまった。

un03そのへ

そのへんにいそうな平凡な若いアラブ人が、
アメリカへの凄まじい殺意をひめてるとは夢にも思わず。

un03もしかん

歴史を語るに「たられば」禁止、とはいうものの、911くらい「たられば」即、>阻止に直結、ってケースも珍しい。911とはアルカイダの勝利、っつうより、アメリカ自滅に近い感が強い。

もしNSA-CIA-FBI-国務省-移民帰化局がごく当たり前に情報共有できていたなら、この若いアラブ人の名前はとっくにウォッチリストに書き加えられ、ノーマークなんてことにはならなかっただろう。

というかそれ以前に国務省のブラックリストではねられ、入管で追い返されて、そもそもサンディエゴどころかアメリカの土すら踏んでなかった可能性が高い。

un03がCI

が、CIAはご存じのとおり例のクアラルンプールアルカイダサミットの情報を出し惜しみしたまま、もちろんその名前も情報もFBIとは共有されず。

FBIで唯一この名前=デンジャーと認識してたのは、このときニューヨーク支局でひそかに立ち上がったばかりの秘匿捜査班事件激情内限定)だったけども、

FBIのヨコ連携の不足という以前に連携皆無のため、
その若いアラブ人の名前がニューヨーク支局へ伝わることもなかった。

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Nawaf alHazmi
彼の名はナワフ・アルハズミ

相棒ハリド・アルミダルとともに、

この日から600日後のよく晴れた朝、

アメリカン航空77便ハイジャック米国防総省カミカゼアタックする男、

だったんだが。



第4便 モスク・カリフォルニア】へとつづく
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COMMENT

感謝

とうとう怒涛の終盤に近づいてきた感でドキドキしています。
タラレバは確かに禁句かもしれないのですが、それがなければ反省も教訓も得られないよなぁと。

| こま | 2015/03/26 21:42 | URL | ≫ EDIT















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