【事件激情】ウルトラ :15機目-続き【911アメリカ同時多発テロ】
*14機目
15機目 前半へと戻る ≪
オサマ・ビンラディンの存在感がみるみる増すにつれ、
この国↑も重い腰を上げざるを得なくなる。
でも肝心の仕事するべきお役所がどいつもこいつもヘボヘボだった。
登場する事件テロ紛争戦争、その捜査は公表された情報に基づく。
黒字の人物・赤字の人物・紫字の人物および各国の機関団体部局は実在する。
白鳥百合子はじめこの文字色は架空の人物であり、
実在する人物との関わりは根拠は創造にしてソースは妄想である。
─続き
まずCIAこと中央情報局。
相変わらずアルカイダ内にもタリバーン内にも内通者を確保できずにいる。
アルカイダがイスラム原理主義のさらに狂気をまぶしたジハード主義者という特異なカテゴリだったこともあるけど、
それ以前にCIAの右肩下がりの弱体化のせいで。
冷戦の真っ直中からCIAのやることなすこと、世間がイメージしてるほど高度じゃなく、というか低く。赤っ恥をかきつづけていた。
たとえば↓
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オサマ・ビンラディンの存在感がみるみる増すにつれ、
この国↑も重い腰を上げざるを得なくなる。
でも肝心の仕事するべきお役所がどいつもこいつもヘボヘボだった。
登場する事件テロ紛争戦争、その捜査は公表された情報に基づく。
黒字の人物・赤字の人物・紫字の人物および各国の機関団体部局は実在する。
白鳥百合子はじめこの文字色は架空の人物であり、
実在する人物との関わりは根拠は創造にしてソースは妄想である。
─続き
まずCIAこと中央情報局。
相変わらずアルカイダ内にもタリバーン内にも内通者を確保できずにいる。
アルカイダがイスラム原理主義のさらに狂気をまぶしたジハード主義者という特異なカテゴリだったこともあるけど、
それ以前にCIAの右肩下がりの弱体化のせいで。
冷戦の真っ直中からCIAのやることなすこと、世間がイメージしてるほど高度じゃなく、というか低く。赤っ恥をかきつづけていた。
たとえば↓
ベルリンの壁が崩れるのを予測できず、ソ連崩壊を予測できず、パナマの独裁者ノリエガの失脚工作は失敗(しかもノリエガは元CIA協力者だった)、フセインイラクのクウェート侵攻の兆しを読み違えて湾岸危機を招き(しかもフセインも元アメリカ側だった)、フセインの核開発の動きにも気がつかず、パリ支局はフランス情報機関のハニトラ(期待を裏切らないぜフランス!)にやられて国外追放の屈辱──
さらにここ何代かCIA長官になったのは裁判官や弁護士で、違法な秘密工作を厳禁、諜報活動にもこまごま縛りをつけていた。
なんでそんな流れになったかというと、米議会がレーガン時代までのやり放題を嫌い、その顔色うかがって、CIAを法的に健全なお役所に改革しようとしたんである。
が、
「品行方正なスパイ」なんてそんなもん現実的に成り立つはずもなく。
「どないせいっちゅうねん」
モチベ失せたベテランケースオフィサーがつぎつぎ辞めていく。
代わりに新規採用されるのは、清く正しく無難な秀才、つまり役立たず。
おかげでCIA局員は毒にも薬にもならないザ・公務員だらけになっていく。
さらに追い討ちのような一大不祥事↓で、CIAは大ダメージを食らう。
1994年、CIA工作本部幹部オルドリッチ・エームズ、
ソ連─ロシアの二重スパイだったと発覚>逮捕。
80年代から10年近く、海外秘密工作もスパイが誰かも、
すべてモスクワにダダ漏れ、ロシア人の手のひらでコロコロされてたんである。
さらに最悪なのはほかのCIA幹部たちもダダ漏れを薄々知ってながら、責任問われるのがイヤで代々見て見ぬふり放置スルーしたことで、>傷がどうしようもないくらい深くなったあげくの、>全バレ発覚\(^o^)/
ホワイトハウスからの信用も地に墜ちて、CIAは空中分解寸前になっていた。
さらに前任ドイッチ長官のつくった↓ルールがあまりにも愚かかつ致命的。
「犯罪者とか好ましくない人物を協力者にしてはダメ絶対」
「上司のチェックを受けてない協力者は使っちゃダメ絶対」
テロ組織の中の人なんてテロリストに決まってるのにアホか! そんなんダメ絶対なんて言ってたら敵の内部にスパイなんてまーたく確保できなくなるではないきゃ。
こんな調子でCIAの情報ソースは、シギント@通信傍受や衛星写真、現地から取り寄せた新聞(!)や雑誌(!)ばかりに偏っていき、泥臭くて手間暇かかるヒューミント@つまり人間スパイはどんどん手薄になって、90年代後半のこのころCIAの抱えるエージェントは全世界で2千人くらいまで激減。
もちろんアルカイダとタリバーンの内部には相変わらずの0人。
そしてアルカイダのような敵は、電子の目と耳では捕捉できないのだった。
「対テロ調整官就任おめでとうです、“皇帝ツァーリ”」
「ユリコ、君までやめてくれ。皇帝どころか小間使いだよ。あちこち違う方向へ走ろうとする猟犬の群れを前へ走らせるのは難しくてね」
“──ミスタークラークじゃないとできない仕事ですよ、お世辞抜きで”
「君にそう言ってもらえるのがせめてもの慰めだ」
「ところでリチャード、CIAからインドのことでなにか言ってきてます?」
“ん、なぜそんなことを訊く? ユリコ”
「そっか。すでにご存じなら聞き流してもらっていいけど、もし聞いていなかったら、わたし様の託宣をそなたにつかわしてしんぜよう」
“ありがたく拝聴しよう”
「インドが大きな花火をやります、たぶん今月の第2週が終わるまでに」
「……やはり君はそう思うのか。天啓でもあったのか?」
“んー、資料を、というかメディアふつうに見てたら言ってましたよ”
「君のふつうはふつうじゃないよ」
その第2週の半ば──1998年 5月11日 月曜日、
インドが“大きな花火”をやった。
周辺各国の地震計がそれを感知。
地下核爆発ならではの地面が陥没したクレーターも確認された。
1974年以来、四半世紀ぶりにインドの核実験決行。
タール砂漠の地下で水爆ふくむ5発。
これに対して5月28日、インドの宿敵パキスタンも、負けじと。
バローチスターン州チャガイの丘陵地下で5発。
アメリカ政府にとってほぼ寝耳に水の事態。
CIAニューデリー支局は事前になんの警報も発してなくて。
またもやCIAが無能をさらした。
これでパキスタンは、世界7番目の核クラブの会員つまり核保有国に。
しかも核実験に北朝鮮が協力、1発は北朝鮮の代理実験だ、なんて話まで噴出。
つまりアメリカの世界戦略の要、核不拡散またもや大失敗。
慌ててインドパキスタン両国を経済制裁、でも今さらなかんじ。
世界のミリタリーバランスはまたまた塗り変わった。
さらに最悪なのは、CIA以外の全世界がこの事態を予想してたってことで。
ヒンドゥー@インドとイスラム@パキスタンの永遠の宗教戦争つねに緊迫中。
ここんとこインドの強硬派バジパイ首相は核兵器開発を公言していたし、パキスタンも負けじと北朝鮮から輸入した弾道ミサイルを発射実験、威嚇し合ってたんで、
印パの核実験が、今そこにある危機、だったことは、
それこそメディアをふつうに追ってればふつうにわかるはずだった。
なのにCIAだけがそのへんのおっさんより情報に疎く、まーたく読めてなかった。
もうひとつのナショナルセキュリティの担い手、FBIこと連邦捜査局。
こっちも手足の縛られ具合はCIAと似たり寄ったりで。
@演じるはディカプリオ
初代エドガー・フーバー長官の治世ではほとんど当然のようにやってた盗聴や不法侵入、郵便開封などが、違法として禁じられ、防諜力は大幅に能力低下。
さらに冷戦後のここ何年か防諜とテロ対策は冷遇されて、捜査官がリストラで路上犯罪捜査に異動されたりの結果、FBIの対テロも超絶劣化してしまい。
ジョン・オニールがなんとか現場力を引き上げようと剛腕でぐいぐいしてる状態。
さらにさらにFBIの絶望的なのは、このIT化の時代に、本部と各支局がネットワークでむすばれず、全米共有のデータベースさえナシ、という現実。
情報は支局ごとにクローズドでなんと紙ベース、書類の山だった。
連邦捜査局といいながら、じつは各州支局間でまーたく情報共有ができてない。
市警州警ですらIT化が進んでるというのに。FBIが全米でいちばん遅れていた。
だってよくわかんないんだもーん
さらにさらにさらに希代の無能かつアホと評判の現FBI長官ルイス・フリーが極端なIT嫌いでPCを排除、ますますFBIの情報砂漠ぶりが悪化の一途をたどり。
そんな欠陥官庁同士CIAとFBIがまた仲が悪くて、
さらにさらにさらにさらに無能指数が倍増する。
対ビンラディンでもこんな弊害が──
CIAは例のグローバルジハード宣言を機に、それまでアメリカの安全保障に関係ねえやとスルーしてたジハード団をアルカイダの一部とみなしてマーク。
アゼルバイジャン治安当局に頼んで、首都バクーでジハード団幹部を捕まえ、
持ってたノートPCを押収。
ノートPC内>アルカイダの組織図、在欧メン名簿──貴重なデータが満載だった。
にもかかわらず、CIAはこの宝の山の存在をFBI側に教えず。つまり隠した。
CIAがFBIと情報共有したがらないのはいちおう言い分がある。
FBIは機密でも証拠として法廷にぽいと提出してしまうからだった。
諜報機関としてはせっかくの機密をぽいぽい公開されちゃたまらんわけで。
さらに、CIAはテロリストなんて殺せば結果オーライと思ってるんだが、
FBIはあくまで、逮捕、>立件、>裁判にかけるのが原理原則。
対テロリズムの考え方がぜんぜん違うのにコラボなんてまともにできるはずもなく。
CIAとFBIがお互い人事交流する出向制度も、立案者は本部対テロ部長時代のジョン・オニールなんだけども、その当人が「みんな仲良く一緒に」からほど遠いんで。
今回もそう。CIAのノートPC隠しを嗅ぎつけたジョン・オニール、
あんのヒゲやろー(怒
人脈を駆使しまくってホワイトハウス経由>、アゼルバイジャン政府に猛然と働きかけ、>ついにお宝ノートPCを強引にゲットする。
この横紙破りにこんどは、
←ヒゲやろー
CIAの対ビンラディン専従班「アレック支局」のマイケル・ショワー怒り心頭。
「タヒねよあんなやつ」
両者の溝は太平洋より幅広く根深くなっていき。
さてオサマ・ビンラディンのジハード宣言Ver2.0で、
動かざるを得なくなった国が↑もうひとつ。
トゥルキー・ビンファイサル王子
@サウジアラビア王国総合情報庁長官
アフガニスタン カンダハルに向かう途中。
タリバーンの総帥ムッラー・オマルにビンラディン問題を直談判しに、である。
ビンラディンのグローバルジハード宣言のせいで、
サウジアラビアの立場はますますまずいものに。
これ以上放っておくわけにはいかない。
「ぬー、なんとのうシラトリに嵌められた気もしないではないが」
どういうわけかファハド国王の耳には、トゥルキー王子の責任がより大きめになるような噂が届いていた。どう手回ししたのか、シラトリが噛んでるとしか思えない。
そういえば今回のカンダハル行きの前にも、シラトリめがなにか言っていたな。
「殿下、子供にお駄賃を与えすぎると、感謝とか恩なんてすぐ忘れますからご用心」
トゥルキー王子、異教の女に分かった風な口をきかれたのにカチンときて、
……ふん、ムスリムのことはムスリムがいちばん知っているわい。見ておれ。
قندهار افغانستان
Kandahar,Afghanistan
アフガニスタン南部の中心都市 カンダハール
「というわけでオサマ・ビンラディンの身柄を引き渡してもらいたい」
タリバーン最高指導者@ムッラー・オマル
「パシュトン人の掟で、庇護を与えた客人を裏切ることはできないのである」
などという謎のローカルルールを言い訳にしぶるオマルだが、
何度も何度も約束を破るオサマ・ビンラディンには内心むかついてたし、スポンサーサウジに対しても面目を失ってさすがに焦ってたし、まだアフガン天下統一にむけて戦ってるんで支援が必要だしで断り切れるはずもないし。
裏取引成立。
の返礼にトゥルキー王子は、気前よくピックアップトラック400台と軍資金を提供。
まさに白鳥がダメよと言ってたことまんまやってしまったんである。
トラック大部隊を手に入れたタリバーンは大幅戦闘力アップ、なかなか攻め落とせなかった天下布武の障壁、シーア派ハザラ人の街マザリシャリフをあっさり陥落させる。
男は皆殺し、女は奴隷として売られた。
戦国時代かよ! じっさい世界の半分はまだこんな野生の王国だ。
マザリシャリフ殲滅でタリバーンはアフガニスタンほぼ全土の掌握に成功。
って、気づけばサウジの援助なんてタリバーンの生命線じゃなくなってるじゃんね。
まさに白鳥の言うとおり子供にお駄賃を与えすぎたのであり、
それがのちのち効いてくるんだけども、
トゥルキー王子が自分のやらかした痛恨ミスに気づくのはもう少し先のこと。
で、その同じアフガニスタン国内で──
ウサマ ビンラディン テロリストフィギュア精巧版
話題ランキング急上昇中ビンラディン当人はどうかというと──
ジハード宣言Ver2.0のおかげで、オサマ・ビンラディンの名はそれなりにワールドワイドで轟くようになってきたものの、
じつは肝心のアルカイダにまだなんの実績もなかったりする。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争では、義勇兵としてアラブアフガンズを多数送り込み、ムスリム陣営を牛耳って欧州にジハード拠点つくったれ作戦だったが、あと一歩でアメリカが「ならず者は追い出せ」と口出ししてきて、結局うまくいかず。
とりあえず世界各地で話題になるテロが起きるたびに
「アルカイダが黒幕」的なインチキ匂わせしてるんだが。
“We got a Blackhawk down, We got a Blackhawk down!”
アフリカの角@ソマリアでPKO中の米軍ヘリを撃墜、米兵18人(とソマリア民兵+市民500人くらい)が市街戦で死んだ「ブラックホークダウン」
米兵の死体が全ラまっぱで引き回される閲覧注意映像。お茶の間の米国民が腰抜かして、クリントン政権が撤兵に追い込まれたあの反米勢にとっての“快挙”も、
「アルカイダ主導でやった」
っぽく思わせぶりめかしたものの、
まあこれもやっぱし嘘で。
いちおうそのときアルカイダから3人くらい“ゲリラ戦指南”でソマリア入りしてたのは本当のことで、いちおう彼らはブラックホークダウンの現場にも居合わせた、
んだが、居合わせただけで、ほとんどなんも貢献できてない。
そもそもソマリアの部族同士がヤクきめてヒャッハーで殺し合ってるのに聖戦ジハードどうのなんて鼻で笑われるだけで、ブラックホークダウンでも完全に蚊帳の外。
そもそも民兵が基地外すぎで場違い感も激しくそそくさ逃げ帰ってきたのだった。
いつまでも見栄っ張りの嘘ばっかでは、じき誰からも相手にされなくなる。
オサマちと焦る…の巻
とにかくアルカイダ名義でなにかやってみせる必要がある。
誰もがアルカイダかっけーと認めるくらい、世界の注目を集めるド派手な対米テロを。
「おおそうだ。ごたごたで中止になってた良いプランがあるじゃないか」
3年前にやるはずだったテロ計画が、この年6月、急に再起動した。
「決行はラビーウアッサーニー月の13日目とする」
8年前のこの日、異教徒の軍勢つまりアメリカ軍が聖地メッカとメディナのあるサウジアラビアに駐留を始めた。全イスラム屈辱恥辱凌辱の日。
異教徒どもへの無慈悲な報復の幕開けにふさわしい日であるぞ。
この間、FBIもただぽんやり過ごしてたわけではない。
CIAアレック支局出向中のFBI特別捜査官ダン・コールマン、オサマ・ビンラディンをアメリカの法で犯罪者として裁く方法を模索中。
【16機目】ではお笑い担当のデブにされてたが、
リアルコールマンはやればできるデブである。
昨年1997年8月、ケニア首都ナイロビ、コールマンとケニア警察は、アルカイダの連絡係ワーディフ・ハッジの自宅に踏み込んで家宅捜索、PCを押収。
データ解析でハッジが「ヘルプ・アフリカン・ピープル」というNGOを隠れ蓑に、東欧やタンザニアをさかんに行き来してたことまでつかんでいた。
ただし、オサマ・ビンラディンを刑事告発できるほどの決定的証拠、>見当たらず。
「なんとか米国民に対する犯罪でビンラディンを起訴できないですかね」
っつうアイデアに乗ったニューヨーク南部地区連邦検事が、
オサマ・ビンラディンを連邦大陪審に起訴。
大陪審は検事の起訴した犯罪を裁判かけるかどうか決めるアメリカ特有の司法制度で、ちなみに「大」だけあって陪審員もふつうの裁判12人より多い23人いる。
連邦検事のひねり出した罪状、>「アメリカ兵殺害の共犯」
ソマリアのブラックホークダウンことバトル・オブ・モガディシュのとき、アルカイダがアイディード派民兵に技術協力していた、という理屈で。
まーなんとも無理矢理かつ心細い罪状だけども。
これでようやくFBIはオサマ・ビンラディンとアルカイダを国際手配犯として追っかける一応の大義名分を得ることになった。
一方のCIAでもビンラディン討伐の動きはあるにはある。
その旗振り役>ビンラディン専従班「アレック支局」のマイケル・ショワー。
ソ連アフガン侵攻時代のパイプがかろうじてつながってる地元部族の力を借りてオサマ・ビンラディンを拉致するプランをひねりだした。
拉致したあとはエジプトとか人権の制約少なめの友好国に引き渡して、なりゆきで“獄死”してもらおうぜという、いかにもCIA的な作戦。
なのだが、またもやFBIのオニールが嗅ぎつけてぐいぐい介入。
「んなもん断固アメリカの法廷で裁くべきだろ!」
けっきょくまたもやCIAが折れる羽目になって、ビンラディンを逮捕してアメリカに連行して裁判にかける、という共同作戦になる。
が、これけっきょくサウジアラビアが協力をいやがったり、ホワイトハウスが「タリバーン支配下に少人数チームを送るのはリスク高すぎ」とブラックホークダウンのトラウマでなかなかゴーを出さなかったりで、あえなく立ち消えになった。
で、ポシャった兵どもが夢の跡にはジョン・オニールとマイケル・ショワーの、
犬猿の仲、不倶戴天の敵意識だけが澱のように残って。
「タヒねよあいつ」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
このFBIとCIAの病的なまでの確執がのちの悲劇を生むんである。
1998年6月10日──
20世紀最後のFIFAワールドカップがフランスで開幕。7月12日、開催国は優勝できん、のジンクスを破ったフランスが初トロフィーを手にして幕を閉じた。
その熱狂と喧噪の陰で、それは誰にも知られずカウントダウンを始めていて。
それの前兆はほんのわずかながらあるにはあった。
うーん…、ナイロビねえ。
なーんか引っかかるなあ、このメモ。
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