PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

【事件激情】リムジン謀議*わりと完全版【地下鉄サリン事件】

サティアンズ 第二十三解】へと戻る
サティアンズ 目次篇】へと戻る


s23リムジン謀議である 
1995年3月18日 午前2時頃から午前4時
杉並区から上九一色へ向かう麻原専用リムジン車内
>参加メン>麻原 村井 青山 遠藤 井上 石川

s19井上嘉浩顔02 
参加メンのうち井上は法廷で「目黒拉致に関わった信者指紋除去手術の件で許可をもらおうと麻原に話しかけたら、同乗しろ、と言われた」と証言してるんだけども、

車内でその話題はまったくしないままいきなり謀議に参加してるし、ほかの信者たちの証言とも矛盾するんで、このへん微妙に井上のウソで、自分の関与をちょっとだけ軽くしてみようかなっとちょろっと粉飾してみました、ってかんじではないかと思われ。

自分も罪に問われるのにかまわずリムジン謀議を暴露した井上なんだが、井上証言には、このちょろっとした保身的粉飾がちょこちょこあるんでクセ者だ。

s0リムジン謀議260 
青山「いつになったら四つに組んで戦えるのでしょう」
麻原11月かなあ」
村井「ええ、あるていど輪宝ができてますから」

輪宝科学技術省の新兵器レーザー照射装置である。ただし警視庁の窓を狙ったがヒビひと筋入れられず、假谷さん拉致のときも通行人を狙ったがなんの効果もなく、上九一色の牧場にいる馬をねらったらまばたきだけした、めっさ照らす範囲の狭い懐中電灯レベル。早くも科学技術省ガラクタ殿堂入りしつつある。

s20アーナンダ説明 
麻原アタッシェはメッシュが悪かったのかなあ」

霞ヶ関駅ボツリヌス菌噴霧失敗のことをつぶやき。
噴霧器の担当だった村井遠藤はちょっと肩幅せまくなる。

麻原強制捜査が迫っている。何かないか」

s20警察全体に警告 
村井尊師阪神大震災が起きたから強制捜査がなくなった、と言われました。それに匹敵するほどの事件を引き起こす必要があります」

麻原アーナンダ、何かないか」
井上ではなく、妖術だったらよかったかもしれません」

ボツリヌス菌妖術サリンの隠語@由来はもうひとつの隠語サリーちゃん

村井地下鉄の車内でサリンを撒けばいいじゃないですか」
麻原「それはパニックになるかもしれんな。アーナンダ、この方法でいけるか」

s19井上嘉浩顔02 
井上尊師が言われたようにパニックになるかもしれませんが、サリン残留物が検出されて山梨長野県警が動いてますから。サリンの原料の薬品は購入ルートも完全にばれてると思います。サリンがあると思っていれば上九一色には怖くて入って来ないでしょう。しかしないと分かれば堂々と入ってきます。
ですから、サリンでなくて牽制の意味で硫酸でも撒けばいいのでは?」

s06麻原国会議事堂を占拠02 
麻原サリンじゃないとダメだ。アーナンダ、おまえはもういい。マンジュシュリー、おまえが総指揮でやれ」

村井うれしそう。井上に勝った形になったんで。

s06村井東京制圧02 
村井「こんど正悟師になる4人を使いましょうか。ヴァジラパーニ@豊田イシディンナ@林泰男サンジャヤ@廣瀬ヴァジラヴァッリヤ@横山で」
麻原クリシュナナンダも入れればいいじゃないか」

なぜか林郁夫だけ麻原がわざわざ名指しで加える。

裏切りそうな林郁夫テロ実行犯にして口封じするつもりか滅びの道連れにするつもりだったか。
どっちにしても、このとき林郁夫の名を出したことが麻原自滅行為となった。

麻原サリンは作れるか」

s20婦警さんが021 
遠藤「条件が整えば、作れるんじゃないでしょうか」

この時点で遠藤が、お正月の大廃棄から免れて諜報省アジトに隠されてたジフロ@1.5リットルの存在を知ってて言ったのか、知らないで「条件が整えばできるけど、整わないから無理ですよね」を麻原を否定しないように婉曲で表現したかったのか定かでなくよくわからず。
井上証言も「そのときジフロを隠してある、と言った」「言ってない」「前に遠藤に話してあった」「話してない」とか曖昧で食い違う。

リムジン謀議と「弟子の暴走

s19ジフロだ 
このとき麻原サリン散布を命じたかどうかについて、弁護団はじめ「弟子の暴走論」派は、「麻原の指示が絶対なら、ジフロを隠していたことを話すのは、命令に背いていたことになる、だから麻原の命令絶対でなかった証明」とか「麻原が本音ではまた使えるように残してあるといいなと思いつつすべて捨てろと言っているのではないかと弟子がおもんばかってあえて命令に背いていたというなら、弟子はおもんばかればなんでもできてしまう」とかの理屈をもって、

麻原は「サリンを撒け」と指示していなくて、弟子が勝手にやった、と麻原無罪弟子暴走論を主張してる。

でもこの師弟関係は下からはともかく上からはずいぶんテキトーなもので、要はなにごとも気まぐれなグルの気分しだいでしかなかった、っつうのはほかの会話からもよく分かるんで、麻原主導論弟子暴走論ともに、そんな合理的な理屈こねくり回してもあんま意味ないような。


s20アーナンダ説明 
麻原新進党創価学会がやったように見せかけたらいいんじゃないかな」

いいくないだろ、そんなんますます意味ないし逆効果だろだが、麻原の発案はどんなバカなのでも最優先なんでやるぞってことになるんである。

s06麻原国会議事堂を占拠02 
麻原サリンを撒いたら強制捜査が来るか、来ないか、どうなると思う」
石川「関係なしに来るでしょう」
井上「少しは遅れるかもしれませんが、来ると決まってるなら来るんじゃないでしょうか」

じゃ駄目じゃん、とはならなかった。

s23この夜の

麻原「何もしなければこのまま終わってしまう。
ハルマゲドンは実現しなければならない

で、麻原ハルマゲドンをガチで信じてたのか

s06麻原きれいな麻原 だから誰だよおまえは
麻原本人ははたして自分のこねあげた宗教世界をどう思ってたのか。
信じてたのか、単なる道具だったのか。

カリスマ的に人を集めるような人間は、だいたい多かれ少なかれ誇大妄想のケがあって、ウソを吐きながら自分でもそのウソを信じてしまったりそんなもんである。
ハナからウソだとうわべだけでやってちゃ人が集まらない。

なにしろオウムには「演技の修行」っつうのがあって、「できなくてもできるふりをするのがまた修行」って考えらしく。それは詐欺師の練習とどう違うのかね、ってかんじだが、人間できるふりをして周りもそう接してるとできるように思い込んでしまうもんである。病は気から、あれ違うな。

でたらめと承知ででたらめってた部分もあるだろう。求心力アップの手段として。

s18麻原の言うa01 
でもそれを眼をきらきらさせて信ずる弟子たちに囲まれてもてはやされるうちに、
いつの頃からか、自分の築いた虚構の世界に完全にどっぷりのまれて。

老舗宗教創設期から新宗教から数十人のプチカルト、さいきん増殖中の1人カモ弟子1人の占い師気功師マンツーマンカルトまで、そういう系はどこも似たり寄ったりで、
麻原のばやい吐く大言壮語が外敵を物理的に攻撃しないといつか破綻するたぐいの大言壮語だった>瞬速で滅亡へと向かう。

ハルマゲドンを予言した当の本人が自作自演することについて、
麻原脳内では矛盾はぜんぜんない。

上祐@最近発売によりますと、麻原が幹部に語った「預言は計画

s18黙示録の四騎士

預言神様意志。それを起こすのが我らが役目。
だからハルマゲドンも自然に起きるんじゃなくて実現するのは自助努力
正義の自分が闇の勢力に対して起こすもの。
でないと闇の勢力@フリーメーソンとかユダヤとかなんちゃらにハルマゲドンを起こされてしまう。
よいハルマゲドンと悪いハルマゲドンがある、
ってことになってたらしい。いつのまにか。

もはや仏教のブの字もなし。てか黙示録にも書いてねーし。

麻原はもともと宗教をやりたかったんでなく君臨したかったんで当然の流れ。

ハルマゲドン発動教団そして麻原存在意義にすらなっていた。

だからの自作自演ハルマゲドン
強制捜査を阻めないのがわかってたのに決行される地下鉄サリン事件だった。


石川イニシエーションはどうしましょう(違法薬物使ってますけど)」
麻原「やっぱりやめるしかないんじゃないか」
井上「今日、くーちゃんが4人、受けに来るんですがどうしますか」

くーちゃん第一空挺団自衛官の隠語である。

s20流れに乗り損ねて02 
石川尊師強制捜査が入ったら、私が演説しますので、脚などをピストルで撃ってください。世間の同情を買えるのではありませんか」

まったく目立ってなかった石川いきなり殉教(死なないが)宣言。
いっそ射殺の方がより同情買えると思うが、「脚などを」とちゃっかり指定してるとこが自分大切のオウムらしい。

リムジン謀議参加者6人でひとりだけ名前が黒字つまりどの事件でも立件起訴されなかった石川
公判証人として出廷、助手席に座っていて後部座席の5人と少し離れていたこと、リムジンの空調の音が大きかったとして「サリン散布謀議は聞いていない」と主張した。そのわりにちょいちょい会話に参加してるが。

けっきょく青山弁護士とともに「サリンについて積極的な発言が無かった」という理由で共謀が成り立たないとされて不起訴になった。共謀は成立要件がなかなかにして厳しいんである。

石川の「僕を撃ってぶって」を受けて麻原は、

s06麻原国会議事堂を占拠02 
麻原アーナンダくーちゃんにやらせられるか」
井上「可能だと思います」
麻原くーちゃんはやるしかないんじゃないか」

麻原の言う前者の「くーちゃんに…」は「空挺団自衛官自作自演石川狙撃をさせられるか」という井上への問いで、後者の「くーちゃんはやるしか…」はずいぶん前の話題「今日来るくーちゃん4人にイニシエーション受けさせるかどうか」の返事を井上にしてるんである。
話があっちゃこっちゃとびかうのが麻原流。

で、また話がふらふら元に戻り、石川じゃ世間的にネームバリューもないんで、

麻原「おまえはそこまでやらなくていい」
石川渾身の殉教(死なないが)宣言はあっさり却下。

s19青山02 
青山島田さんの所に爆弾を仕掛けたら、教団が攻撃されていると思われるのでは」

s19井上嘉浩顔02 
井上「それなら青山@東京総本部爆弾を仕掛けたらいいんじゃないでしょうか」

つ「島田さん」

s06島田裕巳02 
島田裕巳@宗教学者オウム応援団長をこの期に及んでも続けてた、まあミーハーなお人好しさんで。オウムに限らずクセ者ぞろいの宗教団体とわたり合う職業にはちとナイーブ杉の。

1月下旬教団から招かれて、雑誌「宝島30」の取材で第七サティアン擬装ハリボテ神殿を視察、あっさりだまされて帰って行った。
案内した信者@サリン製造を知らないですら「こんなきれいな神殿らしい神殿、オウムが作るのかな」と疑問符を浮かべてたにもかかわらず。

「聖なる空間」「神聖な宗教施設だった」「サリンオウムではない」とオウム擁護(つーか礼賛)記事を書いたのが致命的となり、オウム犯罪が次々と明らかになる中で爆叩きされた「島田さん」は日本女子大教授の座を追われる。


s06麻原国会議事堂を占拠02 
麻原島田のところには爆弾で、青山には火炎瓶でどうだ」

で、サリンを撒いたら、新進党犯行声明ビラを撒けばいい、ビラに関しては石川@ヴィシュカンビンが担当な、とかまた話が逸れていき──

なんつーことをだらだら話してる間に、リムジン上九一色に到着。
リムジン謀議は終わった。

s23そのあと石川が

ぐだぐだ無駄に長いが、これでも整理した方である。

リムジン謀議について、
麻原は沈黙のまま。村井はもはやこの世の人ではなく。青山「よく聞いてなかった」、石川「助手席にいたから空調の音で聞こえなかった」と逃げを打ち。
謀議証人井上遠藤だけ。しかもけっこう話が食い違ってる。

どちらかがウソつきというより、ぐだぐだすぎて2人とも順序立てて覚えてないんでなかろうか。

松本サリン事件決行が決まった謀議でも、参加した幹部みんな何がなんだか分からないまま、とりあえず終わってみたらやるってことがなりゆき的に決まってました、

ってのがオウムてか麻原だった。

架空のオウム犯罪である白鳥ポア事件は、まあ架空だからふつうの悪の組織みたいにさくさく謀議が運んだ 第二十一解 が、ホントならあーじゃなくてもっとぐだぐだ迷走してたところだろう。

s20アーナンダ説明 
麻原第二にしてくれ。瞑想して考える」

これが18日 午前4時のことだった。


サティアンズ 第二十三解】へと戻る 
サティアンズ 目次篇】へと戻る

関連記事
スポンサーサイト

| 事件激情 | 02:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://nornie.blog70.fc2.com/tb.php/362-d6793d9c

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT