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【事件激情】ネバダたん(4)【佐世保小6同級生殺人事件】

Chapter4 将来の夢

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■すさむ「優しい少女」

ミニバスケを退部したネバタは怒りっぽくなった。
クラスがざわつくと「うるさいっ」。給食をくちゃ喰いする男子には「汚いっ」。言葉も汚く粗暴になった。

「3学期の途中までは優しい子だったけど、急に乱暴になった」

「優しい」というネバダ評はピミョーに的を射ていない気がする。たしかに引っ込み思案や自己主張の薄い子が「優しい」と見られることは多い。

でもそういう子が本当に優しい心の持ち主とは限らない。


たとえばこんなことが──。
ネバダたちは5年のとき同級生11人で4冊の交換日記を、6年になってからも5人で交換日記をやっていた。

ネバダは日記を毎回「NEXT ○○(次の子のあだ名)」とシメていた。他の子もそのシメ方を気に入って同じように使い出した。
するとネバダはむくれた。「パクらないで!」

ああネバダ痛い痛いわだが、自己主張慣れしない子が主張し出すとこうなっちゃう。

ミニバスケをやってた頃でも、ボールを貸したがらない後輩を「レギュラーじゃないのに」上から目線でクサしてたりする。
もしこの後輩とのレギュラー争いに負けたりしたら、ネバダ大いに挫折だろう。キレて暴れたかもしれない。

でもまあ、よくいるよなあ。大人にだってあるよこういうの。


2月──、交換日記ノートでネバダは、
「もしあなたがバトル・ロワイアルのプログラム(クラスを殺し合い)に選ばれたとします。殺しますか?
と問いかけ、
「殺す」「逃げる」などの項目から選ぶように書いた。
ネバダはバトル・ロワイアル」の愛読者だ。


■気づかない大人、怯える同級生

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担任(女)はそんな優等生ネバダの急変に気づかなかった。学級崩壊でそれどころではない。
授業中に居眠りするようになったような──担任(女)が気づいたのはそのくらいだった。
ネバダが怒って男子を追いかけ、小突き回すのも見かけたが、
「そんなに激しくではなかったから、冗談だと思った
表情も明るかったし、いろいろと手伝ってくれたし、文集づくりも張り切っていたし…」

この5年の頃の担任(女)はのちに諸悪の根元すべての元凶とあげつらわれた。たしかに担任として有能じゃなかったが、もともと子どもたちには大人には見せない世界があるし、ネバダが何考えてるかは大人に察知されにくかった。

ただ周りの子どもたちは気づく。「怖い」とだんだんネバダから距離を置くようになった。

友だちに距離を置かれてしまったネバダだが、大らかなミタちゃんは変わらなかったし、退部したのを心配して気づかってくれた。

5年生終わりの文集で、
ミタちゃんは「PCを通しての、顔も姿も見えない友だち」への不安な思いを書いた。全国のネ友のことだ。でも「顔が見えないからこそ相談に乗ったりできる」
なんだか健康優良小学生。

ミタちゃんは裏表のない性格で明るく、クラスのみんなに一目置かれるしっかり者だった。荒れる男子たちにも引きずられることなく委員を頑張り、クラスを支えていた。
ネットも誘った“先輩”こそネバダだが、カフェスタの“友録”ことMyファン(mixiのマイミクやFacebookのフレンドのようなもの)は、いつのまにか“弟子”のミタちゃんの方がはるかに多くなっていた。

2人はそもそもまるで異質の人間だった。まあその違いがよい方向に運んで生涯の友情を育むことだってあるし、
そうならない場合もある。


2人は文集でそれぞれ「将来の夢」を書いた。

ミタちゃん「声優か、イラストレーターになりたいです。理由は自分の絵や声をみんなに見てもらえるから」

ネバダ「将来の夢は漫画家です。ほかにもあったけど今はこれです。自分の夢をかなえられるようがんばります


そして2004年春

2人は6年生。



──学習ルームの惨劇まであと60日 >>(5)

 
▽参考文献
▼取り入れなかった噂・デマ・中傷・事実と確認できない話

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| 事件激情 | 23:40 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ネバダたん、潜在的に屈折した部分を持っていたようで・・・。

そうそう子どもの世界は大人より秘密裏だったりしますね。
ネバダたんの心の闇を覗ける大人がいるとしたら、同じような子どもだった人だけですね。

| かあたん | 2010/04/07 12:08 | URL |

Re: タイトルなし

>かあたんどの

> ネバダたん、潜在的に屈折した部分を持っていたようで・・・。

まあ書き連ねるといかにも「やっぱり」的に怪しいっぽいですが、ガキンチョなんざこのくらい屈折したもんはたいてい持ってたような。ふつうは早々に痛い目にでもあって悔し涙とともに大人になるんですがねえ。


>
> そうそう子どもの世界は大人より秘密裏だったりしますね。
> ネバダたんの心の闇を覗ける大人がいるとしたら、同じような子どもだった人だけですね。

子どもは天使ではないですからの。

あれ? とするとワ士は同じような子どもだったんかな、やっぱり。
そもそもこの事件をちろちろ調べ始めたのも、どうもネバダたんが他人に思えなかったからなんですなあ。

| noriaky231(仮名 | 2010/04/07 13:35 | URL |















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