PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

【事件激情】乙女の祈り。:後編【宝塚中3女子自宅放火事件】

tkr_logokouhen0z.jpg
     tkr_logopickouhen.jpg

前篇 中篇 後篇

■■ 乙女と犯行予告
さて、ポー子ジュリ江2人ワールドっぷり、例のゴスロリカップルにも似てなくもない。
が、桃寿彼氏がいびつでも一応は恋愛だったのにくらべてこっちはずっと幼い。

tkr_2grluni05inbed2.jpg 
同性愛かというとそれ以前。子ども脳のままだった。

こういう計画って秘密厳守なのが原則だと思うんだが、

tkr_boysgrls01eat.jpg 
宝塚乙女2人はもう初めっから計画を学校でぺらぺらしゃべってる。

「親を殺す」「うざいから」「家に火つける」「鑑別所に行く」

tkr_boysgrls01c.jpg 
だから2人の犯行計画をみんなずっと前から知ってたんである。
が、
2人が親ウザい親ウザいっていつもいつも言い合ってるのは周りの生徒はみんな知ってたから、ストレートすぎる犯行予告を聞いても誰も本気にしなかった。
あーまたこいつら言ってら、ってとこだろう。

何度か決行しようとした。が、
tkr_mayonakanoyo.jpg 
「夜中起きれへんかった」

やる気あんのか乙女たち。

tkr_grls00chari3.jpg

このとき、1週間くらい前までは本気半分、口だけ半分だったんだろうけど──。




■■ 5年後に会いましょう
tkr_wanko0xx.jpg  
7月4日 日曜日。
ポー子の家でバーベキュー
家族だけでなく、ブラジリアン仲間も大勢集まって、庭で食べ、飲んで、盛り上がった。
近所の日本人住民は「なんや騒がしいなあ」と気に入らなさげ。
そのときブラジリアンに囲まれて、ポー子はどんな顔でどう振る舞ってただろう。

7月6日 火曜日。
登校した2人は制服の肩にガムテをおそろいで貼っていた。
tkr_deathingamte.jpg 
と書いて。フェルトペンで。

7月7日 水曜日。
ポー子は両腕にアザをこしらえて悔し泣き。
tkr_grlcry05b.jpg 
「また親にやられてん」

どうやら親たちは彼女らの殺意にまったく気づいてなかったらしい。

この頃になると、さすがに不吉な“なにか”をかんじた友だちもいて、
「やめとき」
ポー子にメールした。
tkr_ketaimail.jpg 
ポー子からの返信は、

「後戻りできない」


7月8日 木曜日。
ポー子はふたたび友だちにメールした。

「昨日の晩は寝過ごした。今晩やる」


学校に来ると、今度はジュリ江
tkr_jurie03.jpg  
「親にめっさ怒られた」とめっさ不満爆発していた。

最後のスイッチ入りました。


彼女たちを考えなしのキレる若者呼ばわりするのはまあ勝手なんだが、

マイケル“華氏911”ムーア監督の
movie_columbinejk.jpg 
ボーリング・フォー・コロンバインっつう映画がある。
コロンバイン高校銃乱射事件*銃社会学校のマッチョ崇拝的カースト制に迫るドキュメンタリーで、

当時大人気だった風刺ギャグアニメ
サウスパーク

southpark.jpg 
のアニメーターマット・ストーンがたまたまコロンバイン高校出身ってことでOBとして登場しつつ言うことにゃ、

「高校時代のオレもジョックJock*(アメフト部やバスケ部の体育会系)にいじめられてた。犯人2人組と同じようにね。オレはアニメをとったけど、あいつらは銃をとった。それだけの違いだ、紙一重だよ」

columbineori.jpg 防犯カメラに映った完全武装の2人組
 
「卒業まであと半年だったのに2人はなぜ我慢できなかったって? 学校の中にいるとあそこが自分の全世界だ。地獄が永遠に続くとしか思えなくなるんだよ!」

*コロンバイン高校銃乱射事件 Columbine High School massacre/'99年4月20日、米コロラド州の高校でいじめに遭っていた高校生エリック・ハリスとディラン・クレボルドが校内に短機関銃、ショットガン、ライフル、拳銃、プロパン爆弾を持ち込んで食堂や図書館で乱射。13人死亡、24人重軽傷。ハリスとクレボルドは校内で自殺した。
*ジョックJock/アメリカの中高生カーストピラミッド(図)の最上勝ち組。アメフト部やバスケ部など体育会系。女だとクイーンズ(たいていチアリーダー)。その下に取り巻きグループ、その下にギーク(IT系オタク)、ブレイン(ガリ勉)、ゴスナード(オタク・非モテ)が続く。ただしジョックとクイーンズの栄光は卒業までで、スポーツ特待生になるか親が金持ちでなければ地元で3K労働者やレジ打ちのバイトになる。


8日、この日の午後
数学の特別授業(つまり補講だ)ポー子は午前の授業はぜんぶサボったけど、これだけは出た。ジュリ江もいるから。

tkr_class.jpg 
乙女2人の肩に貼ってるガムテ「DEATH」を見た男子が、
「なんやそれ」
「うちらのチーム名や」(得意げ)
「チーム?」
「そや、今晩やるし」
「もうええて、おまえら口ばっかりや」
「ゆうべ、寝過ごしたからやれへんやっただけや。今度こそほんまやし」

tkr_boygrl02class2.jpg  
「またまたあ、嘘やろ」
「嘘やと思ったらウチ来いや。晩の2時にやるで。ウチから火が上がるで」

よう燃える油をまくから。
2人で燃やす実験もしたし。
もう部屋に着火剤も塗ってあるんや。
信じられへんなら、家の前に親の首を置いたろか。

「教室に来るのも今日が最後や」
5年後、また会いましょう」

と2人はみんなに言った。

なんと先生までその場に居合わせた。
だが先生に聞こえたのは、
「教室に来るのも今日が最後や」「5年後に会いましょう」
くらいだったから、
「家出するつもりか?」
としか思わず、「そういうことはやめ」とたしなめただけだった。

tkr_grlboy02_2.jpg

ポー子は学校のあと、ジュリ江の家でずっとダベって過ごした。
夜になる頃に自分の家に戻った。

tkr_herhome01b.jpg 
学校ではぺらぺら計画しゃべってたのに、家ではその気配すら見せなかった。

tkr_moonat0709_01.jpg 
夜も更けて。

ポー子は同じ2階の部屋をあてがわれて2段ベッドで寝ている。
小学生のはすぐすやすや寝てしまった。
ポー子も寝るふり。まだ親は起きてるようや。前はそのまま朝まで寝ちゃって失敗したんだけども、今回は気を張って寝ないようにしていた。

夜半過ぎ──。ポー子はそっと起き出す。

tkr_grl06hair.jpg 
別室の親たちの様子をうかがった。──2人ともぐっすりや。
ケータイを取り出してジュリ江に電話。

tkr_grltell01b_2.jpg 
「来て」


■■ 乙女とバーベキューセット
午前2時──

tkr_boy05night2.jpg 
ポー子の家の前に3人の人影がいた。

「どうせ嘘やて」
「ほんまやったらどないする」
「でもなあ、あいつら、そんな勇気あるかあ?」

学校で“犯行予告”を聞かされた男子3人組だった。

tkr_boys01.jpg 
「なあ、やっぱ、火が見えたら消すんか」
「…うーん、どないしよ」
「なんや、見とうだけじゃ、何のために来てん」
「せやな」
「こんなとこ突っ立っとって、おれらめっちゃ怪しいで」
「せやな」
「………」
3人ともなんとなく待った。

tkr_boy03_2.jpg

「なあ、いま何時?」
「2時…10分か15分くらいちゃう?」

しーん。

「………」
「…なんも起こらへんな」
ほれみい、やっぱ嘘や。あいつら昔っから言うだけや。
「今日は…あらへんな」

tkr_boys02.jpg 
アホらし。帰ろ帰ろ。わざわざ遅うに出てきて損したわ。あいつら明日文句言うたる。
なんて悪態つきながら男子3人は去る。
内心ホッとしつつ。

ポー子の家の前には誰もいなくなった。


tkr_grl0000night_20101125141541.jpg tkr_grl10night2b.jpg 
ジュリ江がやってきて、
ポー子がそっと家に招き入れたのはそれからすぐ後だった。

ポー子は4日前のバーベキューの道具から、

tkr_BBQset.jpg 
ゼリーの着火剤を持ってきて、せっせと階段の床と壁に塗っていった。

tkr_kaidan02_2_20101125014653.jpg 
一家の寝室は2階。火事になって逃げるにはこの階段を降りてくるしかない。そこに火を放つ。
がすやすや眠っている子供部屋の壁にもすでに着火剤を塗ってあった。

ポー子の計画は徹底していた。家族を一人も逃がさないつもりだった。

tkr_wanko03_3.jpg 
ポー子が準備してる間、ジュリ江子犬をあやしている。ポー子が最近飼い始めた子犬だ。
「静かになあ、いまポー子頑張っとうでなあ。うるさくしたらあかんで」

tkr_kitchenknife01b2_20101125014927.jpg 
そういうジュリ江の手元には包丁2本。台所から持ってきた武器だ。

ポー子は階段まで着火剤を塗り終わると、
その上から毛布をかぶせて、
tkr_grl00handwork01_2.jpg 
ライターで火をつけた。

tkr_fire04.jpg
火が上がった。着火剤効果でどんどん燃え広がり。

tkr_fire05_2.jpg 
2人は包丁を握って階段の下で待ち構えた。

tkr_hocho0x_20101212231553.jpg  
もし家族が火を突破して降りてきたら刺し殺す予定で。

家族は降りてこない。煙がもくもく2階まで上がっていく。

tkr_grllookfire01x.jpg  
「行こ」

乙女2人は家を飛び出し子犬を抱いて、
走る走る。夜の町を走る。

tkr_nightpark01.jpg 
ポー子は汚れたパジャマを途中の公園で脱ぎ捨てて、Tシャツとズボンに着替えた。

それから途中にあるマンションに寄った。そこは住民のほとんどがブラジル人で、ポー子の友だち一家も住んでいた。寝ぼけて出てきた友だちに、
tkr_wanko02_2.jpg 
「しばらく預かってくれへん?」
「は? ええけど。こんな遅うになんやの一体?」
ポー子ジュリ江子犬にお別れして、第2攻撃目標ジュリ江の家へと急いだ。

ポー子はバッグに着替えと下着を詰め込んでいた。

一方のジュリ江は手ぶらで、

tkr_peropero.jpg 
キャンディーを持ってるだけ。


■■ 乙女とピクニック

1954年、クライストチャーチ 
tkr_nzcrst01.jpg  

ポーリーンは「仲直り」と口実をつけて自分の母親をピクニックに誘った。邪魔者の母親、諸悪の根源、悪の総帥の母親を。
母親はほっとして喜んだ。
ジュリエットも一緒に。いいでしょママ」
まあこれでお別れだからね、と母親もちょっと心を広くして受け入れる。

tkr_otome018.jpg 
3人はお弁当なんぞを持ってバスに乗って郊外に。

ただしジュリエットがバスケットに入れてたのは、
tkr_otome019.jpg

サンドウィッチじゃなくて↓
tkr_bokusastu.jpg

ポーリーンはレンガを何も知らない母親の頭に思いっきり、

tkr_chishibuki.jpg ギャアッ!

母親はなかなか死なない。
またレンガを叩きつける。何度も何度も。
2人とも返り血を浴びて血だらけ

いちおう事故死に見せかける計画だったんだが、
始まると同時に空中分解。どうみてもムリ。

tkr_otome015.jpg 
それでもクライストチャーチ乙女2人は芝居続行。そうするしかないし。

tkr_otome004.jpg 
走る走る、
2人の乙女走る。

「大変、大変よおおお!」
「ママが!ママが崖から!」


tkr_otome008b.jpg 
血まみれよおおお!

どうしよおおおおお!



■■ 乙女と食用油
2010年、宝塚。

tkr_nights02x.jpg

ジュリ江の家は3階建てで1階は店舗、家族は2階3階に住んでいた。寝室は3階にある。
もちろん一家はなんにも知らず寝静まっている。

tkr_hochogrl02_20101125023235.jpg 
さっきはポー子がやった。今度はジュリ江の番。包丁を手に寝室へと向かった。
でも困った顔に。
「どうしたん」
ジュリ江両親は毛布をかぶって寝ていた。

tkr_bed01.jpg 
「このまま刺せへんかな」
「あれじゃどこが心臓かわからへん。変なとこ刺したら起きるやないの!」

しゃーないな。
「じゃ、こっちも火ぃつけよか。あーあかん、着火剤置いてきたわ。ここ、着火剤ある? 灯油とか?」
「……食用油しかあらへん」
「あーもー、しゃーないなそれ使お」


tkr_potitank.jpg 
2人は食用油を2階の台所にふりまいた。ポー子はまた同じ手を使った。3階で寝てる家族が逃げるには必ず通る場所だ。

ただし食用油は常温では火がつかないんである。これはのちに警察が調べて分かる。

tkr_2grl04noface.jpg 
「あ、そや、兄ちゃんと弟、起こしてこな」
「はあ?(ー'`ー;)」
「だって、2人は殺さへん言うたやん」
「ええけど、早よしい」


ジュリ江は3階に上がって、そっと兄弟を揺り起こして、
「な、急いで家から出て。逃げて
ぽんやりしてる兄弟。
「はあ? なんやの、ジュリ江、なに言っとう?」
「ええから、早よ逃げえっ! ワケは話せへんの!」

ワケワカなまま兄弟が2階にのそのそ降りてくる。
「あれえ、ポー子ちゃんや。こない遅う、なにしとう? …ん、なんやこの匂い」

tkr_hatonige01.jpg 
「ええから兄ちゃん、逃げや!早よ!

やっとがなにかを悟った。「…おまえら、なにした?」

これがドラマや映画なら、ここで消防車のサイレンが遠く聞こえるとこだろうけども、届いたかどうか。

tkr_shobo.jpg 
半キロ離れたポー子の家から火の手が上がって119通報があったのは午前2時50分だった。

の切迫した声にジュリ母が起きてきた。「なんやの、騒々しい」
乙女2人の普通じゃない様子に、
「あんたら、いったい…」

ポー子がぼんやりした顔でぽつんと、

tkr_grl07c.jpg 
「親、殺してきた」


110番通報。
「子どもの友だちが家に来てて、親殺してきた言うてます。
tkr_110.jpg 
うちも昨日、子どもとケンカして…怖いんです

その直後、ポー子も自分のケータイで110番。
tkr_grltell02.jpg 
「家に火、つけました」

午前3時45分
警官がジュリ江の家に駆けつけた。

tkr_policeman02_20101212235522.jpg  
「君ら、やな」

ポー子ジュリ江はまだ玄関先でぼんやりしていた。

tkr_2grl05foot2c.jpg 
手にはなんとなく包丁。

「あーと、その、それな、危ないで。こっちに寄越してくれるか」
乙女2人は素直に包丁を差し出した。


■■ 乙女の始末

tkr_nzcrst02.jpg 
クライストチャーチ

ポーリーンジュリエットの偽装工作はあまりにも稚拙で、すぐバレる。

2人の共同日記には、ファンタジーなお話に混じって母親抹殺計画がつづられていた。

tkr_oripolijuli02.jpg 逮捕後の写真なのになぜか笑顔 

クライストチャーチ乙女2人ポーリーン母殺害容疑で逮捕、裁判で有罪、無期懲役刑

だが少女だったってことと精神的にアレだったってことも考慮されて5年後
「二度と会わない」
のを条件に2人とも仮釈放された。

2人の世界は消えた。素敵な魔法は解けた。


tkr_poulori02.jpg 
ポーリーン・パーカーは出所後、オークランドの本屋に勤めた。のちにイギリスで子供向けの乗馬教室を開いた。

tkr_juriori_20101125144606.jpg 
ジュリエット・ヒュームはスッチーなど職を転々としたあと、本当に小説家になった。
彼女の名はアン・ペリー。人気ミステリー作家となった(邦訳もある)
映画「乙女の祈り」が公開されたのをきっかけにその過去が暴かれ、アン・ペリーは「わたしはジュリエット・ヒュームだった」と告白した。

tkr_otome007.jpg 
クライストチャーチ乙女たちはその後、二度と会っていない。


2010年7月9日宝塚

tkr_herhome02.jpg 
ポー子の家で起きた火事は2階を焼いてやっと消し止められた。

ポー継父は火が回ってすぐ目を覚ました。でも階段は火に包まれて降りられず、全身にやけどを負いながら窓から1階の屋根に飛び降りた。
ポーママは逃げ遅れた。

tkr_fire03.jpg 
消防士に助けられたポー継父は燃え上がる我が家の前で叫んだ。
「まだ子どもと妻が!家におるんや!」


ポーママは全身やけどのショックで死亡
ポー継父も全身やけどで重体

ポー子ジュリ江は「終わったら警察に行くつもりだった」と泣きながら警官に言った。

tkr_isou01b.jpg 
宝塚署現住建造物等放火殺人未遂(のちポーママ死亡で殺人に切り替え)の容疑でポー子ジュリ江を逮捕した。

2人は別々に取り調べを受けたが、反省の様子はなし。
いちばんこだわったのは、
「20歳になるまでは外に出たくない」
未成年のうちに親元へと戻されてしばかれるのをまず心配してるのだった。

tkr_brazilstudents01.jpg 
ブラジリアンコミュニティは事件にざわめいた。
「ブラジル人全部が冷たい目で見られる」

tkr_torishirabe02.jpg 
最初、2人は「一緒に火をつけた」と答えていて反省も謝罪もなく。感情が消えてしまったようだった。

でも日が経つにつれて少女らしさが戻り、「ごめんなさい」「償いたい」の言葉を少しずつ口にし始めた。

母親が死んだと知らされてポー子は泣いた。

tkr_grlcry01Y.jpg   
「家族がかった。でも、大切だった」


やがてジュリ江が、
「わたし、火をつけてない」
と供述した。

tkr_torishirabe03.jpg 
ポー子ひとりでやったんや」


2人の世界は消えた。素敵な魔法は解けた。

tkr_2grluni22.jpg 

DNA鑑定の結果、ポー子は、
ポーママ実の娘だと証明された。


  【終】


乙女の祈り 1994年 監督/ピーター・ジャクソン 出演/ケイト・ウィンスレット
ボーリング・フォー・コロンバイン 2002年 監督・出演/マイケル・ムーア 
*緊急報告 宝塚自宅放火事件「二人の予兆」/神戸新聞
*【宝塚女子中学生放火・殺人未遂】/産経ニュース


関連記事
スポンサーサイト

| 事件激情 | 20:45 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

殺して火をつけるというパターンは、奈良の医師の息子の例でもあったな。その子も確か「親が憎かった」と言っていたように思う。

この時期の子供たちの心や振る舞いは非情にバランスが悪く、ちょっと転ぶとこういう事になるのだな。漫画を殊の外悪人視する東京都知事や副知事も、受験が原因で心が荒む、あるいは再婚が原因で子供が殺人に走る、などを危惧してそれらを取り締まる条例でも作ってみたらどうか。

原因を一つ一つ突き止めるなどと言うことは到底不可能なのに。

まあ話がちょと違うが。

>卒業まであと半年だったのに2人はなぜ我慢できなかったって? 学校の中にいるとあそこが自分の全世界だ。地獄が永遠に続くとしか思えなくなるんだよ!

これは子供たちに限らず、ワシらも視野が小さくなると、今時分がいる場所、見えるモノがすべてのように錯覚して追い込まれてしまうときがある。気をつけたいものである。

| あ@も | 2010/12/14 12:55 | URL |

梨園のぼん海老蔵の「出かけるのを止めなさい」阿呆会見でも思いましたが、
人間て、他人のことは良く分析できて案外冷静な助言もできますが、
自分のこととなるとまるで見えなくて阿呆なことをしているのだと。

まして情緒不安定な年代の乙女たち、一般的な見方で幸せとは言えない境遇にあったら、自分を顧みる余裕なんて無いかも、なんてふと。

| かあたん | 2010/12/14 15:27 | URL |

> かあたんどの

> 自分のこととなるとまるで見えなくて阿呆なことをしているのだと。

いやはや最近もそう思う出来事がありました。やっぱり対岸の火事が一番です。

> まして情緒不安定な年代の乙女たち、一般的な見方で幸せとは言えない境遇にあったら、自分を顧みる余裕なんて無いかも、なんてふと。

もうまっしぐらでしたでしょうね。同じ価値観の相手としか話してないし。べつの見方を提供してくれる話し相手はやっぱり必要なんですなあ。

|  noriaky231(仮名  | 2010/12/15 14:17 | URL |

> あ@もどの

> 殺して火をつけるというパターンは、奈良の医師の息子の例でもあったな。その子も確か「親が憎かった」

火をつける、っつうのは何か心理的な理由があるんかのう。なかったことにしたい、くらいの。

> この時期の子供たちの心や振る舞いは非情にバランスが悪く、ちょっと転ぶとこういう事になるのだな。

家庭がつねに暴力と敵意に充ち満ちてたのもあるだろうなあ。暴力のハードルが低くなってるというか。そのへん暴力がなかったようにみえるニュージーランドの方がより衝動が激しかったと感じ。

> 漫画を殊の外悪人視する東京都知事や副知事も、受験が原因で心が荒む、あるいは再婚が原因で子供が殺人に走る、などを危惧してそれらを取り締まる条例でも作ってみたらどうか。

そういう条例作るのはめんどくさそうだしな。漫画やアニメならロビー団体もいない弱い相手だからいじめやすいというわけだ。副知事もけっきょく「夕張で雪かき」にこだわってるマッチョ妄想のアホだしな。

>
> 原因を一つ一つ突き止めるなどと言うことは到底不可能なのに。

まあなにかひとつのせいにして、スキッとしたいってんだろう。そんな簡単でないんである世の中。

> これは子供たちに限らず、ワシらも視野が小さくなると、今時分がいる場所、見えるモノがすべてのように錯覚して追い込まれてしまうときがある。気をつけたいものである。

さいである。つい最近もそういう出来事に出くわして、たしかにのう、と思う。つねに客観的になれてるやつなんて人間じゃないな。

|  noriaky231(仮名  | 2010/12/15 14:25 | URL |

サウスパークの人が言った「紙一重」っての、説得力あるよね。
表現手段が違うだけなんだけど、しかしここが大きいんだよね。。

ポー子とジュリ江、「起きられへんかった」ネタが人間くさくてよかった(笑)
そーなんだよねー。
ホントはこういういい加減さがたくさんあると
人生も深刻にはなっていかないと思うんだけど
自分の凝り固まった考えにも、賛同者がいちゃうと突っ走っちゃうんだろうな。
火付けは重罪なのにな(問題はそこじゃないけど)

私もつい最近までめっちゃ視野も考え方も狭く小さくなっていて、
するってーと何よりも自分自身が疲れ果てました。
改めて、脱力とえーかげんさは日常生活に必須だと思いました。
その点若者だと体力あるから、疲れに気がつかず突っ走れちゃうのかもね。

| ash | 2010/12/16 00:46 | URL | ≫ EDIT

> アッシュどの

> サウスパークの人が言った「紙一重」っての、説得力あるよね。
> 表現手段が違うだけなんだけど、しかしここが大きいんだよね。。

そうですなあ。彼女らがたとえば家出してエンコーに走る、とか蛮勇があると、またちがう展開もあったでしょうけど、そうではなかった。

>
> ポー子とジュリ江、「起きられへんかった」ネタ

ずっと起きられへんかったら事件にはならなかったかもしれませんなあ。この家族にはなんらかの事件はいつか起きたでしょうけど。

> 自分の凝り固まった考えにも、賛同者がいちゃうと突っ走っちゃうんだろうな。
> 火付けは重罪なのにな(問題はそこじゃないけど)

彼女らの最大の悲劇はとてもよく似た賛同者、むしろ鏡?がいたことでしょう。
そう火付けは重罪です。でも家族内殺人ではわりとそれを選ぶケースが多いんです。

>
> 私もつい最近までめっちゃ視野も考え方も狭く小さくなっていて、
> するってーと何よりも自分自身が疲れ果てました。
> 改めて、脱力とえーかげんさは日常生活に必須だと思いました。

まあそのへんはワシも一緒です。だらけ・脱力・えーかげんは不可欠です。

> その点若者だと体力あるから、疲れに気がつかず突っ走れちゃうのかもね。

大人とちがってやっぱり一途ですから。純粋という意味じゃなくて、競馬馬みたいになってしまうってことで。さらにおっさる通りに体力もありますから脳の体力的にも。大人は悩むのに途中で疲れちまいますからね。

なんにしろちっと悲しい事件でした。

|  noriaky231(仮名  | 2010/12/16 01:31 | URL |

I like your blog.

Keep going! いいね!本にしたら売れそう!

| annonymous | 2010/12/24 01:56 | URL |

Re: I like your blog.

> annonymous

> Keep going! いいね!本にしたら売れそう!

コメントありがとうございます。
そのようなお声が我が支え。続けられるようがんばります。

|  noriaky231(仮名  | 2010/12/25 17:55 | URL |


最近ここのサイトを発見しました。

世界観?雰囲気?がとても好きです。



これからも頑張って下さい。

| 蜍 | 2011/01/10 14:52 | URL | ≫ EDIT

> 蜍さん

> 蜍さん

> 最近ここのサイトを発見しました。
>
> 世界観?雰囲気?がとても好きです。

コメントありがとうございます。

読みは「じょ」さんでよいのでしょうか?

そのようなお声が継続の支え、がんばります。

ちょっと次のに手こずって間が開いてしまいましたが、近々更新できる予定です。

|  noriaky231(仮名  | 2011/01/10 16:15 | URL |

久々に楽しい体験でした

すばらしい記事ですね!
これまでネットで読んだ記事の中で一番のクオリティーです。
ところどころ笑わされ、しかし現実のことで生々しくもあり、面白く読みながらもどこか考えさせられていました。
二つの事件を同時進行で描いていく手法も凝っているし、編集力・演出力が高い!
画像や図も入って、すごい力作でした。
他の記事も読みたくなりました。

| ストレンチ゛ア | 2011/07/21 11:01 | URL | ≫ EDIT

> ストレンチ゛アどの

コメントありがとうございます。お返事遅れてしまいましてすみません。

> すばらしい記事ですね!
> これまでネットで読んだ記事の中で一番のクオリティーです。

> ところどころ笑わされ、しかし現実のことで生々しくもあり、面白く読みながらもどこか考えさせられていました。

ありがとうございます。長いものをお読みいただいたうえに、かえって恐縮であります。

起きて間もない事件を採り上げたので、この見方で大丈夫かしらんと思ってましたが、そのようなお声は励みにもなります。

また今後ともよろしくお願いします。

| noriaky231(仮名 | 2011/07/23 01:28 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://nornie.blog70.fc2.com/tb.php/163-2fae297b

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT