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【事件激情】ハラハラクロック!18発目【連続企業爆破】

tocontents18.gif h18title17発目へと戻る18 h登場人物h20 


君と一緒なら
でも私には
戦が待っている        ──斎藤和 作「終曲」より




h17早朝車テールランプh220 
5月19日 月曜日
午前5時
──

爆弾本部向かいの愛宕署駐車場からぞろぞろ覆面パトが出発。うち半分以上がおとり。
さらに犯人に近い最寄りの各署からもそろそろと覆面が雨の中へ消え。

h18運転席から雨1s220 
サンケイ新聞も全カメラマン全記者全報道車両全運転手を総動員して待ち構えてたが、
そういうの公安警察はまさにプロなんで。

おとりに引っかかったり、都内をぐるぐる回られて尾行をふり切られたり。
ブンヤの尾行はほとんど振り切られた。

h18爆弾本部指揮所1s220 
爆弾本部を前方指揮所として、理事官五反田をはじめ、

h18永田町真剣顔1s220 
永田町1丁目10ら後方支援チームも待機。

さらに警視庁でも総監隣の控室に即席の本庁統括室をひそかに設置。


午前7時──

都内5カ所一斉検挙が始まった。


titleハラハラクロック!2s450 

1975年5月19日に起きた出来事の犯人側から見た状況は、公にされた記録、関係者の証言や手記、当時の報道にもとに、ほぼ事実に即している。

ただし、そのときの警視庁側の思考や会話については、
ソースは妄想捏造全開の創作である。

「爆弾本部」は実在した部局であるが、
永田町1丁目の10をはじめとする公安部員は、
架空の人物であり、例によってソースは妄想である。



     h18chapter1射角を考慮し 
h18chapter2適時適切な状況を 
  h18chapter3適時適切に拳銃を

足立区梅島

h18佐々木出勤200 
佐々木規夫寿荘から通りへと一歩出た瞬間、
「鶯谷」が素早く取り囲み、

h18佐々木逮捕210 
佐々木規夫爆発物取締罰則第1条違反の容疑で逮捕する」


中野区鷺宮

h18黒川出かけh190 

黒川芳正だな。警視庁だ」

h18黒川逮捕220 
逮捕。


練馬区大泉

h18片岡出勤h180 
片岡利明、実家から出た

h18片岡逮捕230 
ところを囲まれ、逮捕>素早く連行。

さてここまではさくさく順調。
次に出勤時間が近づくのは、亀戸斎藤和だ。

が、このあたりから段取りがおかしくなってくる。

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【事件激情】ハラハラクロック!14発目【連続企業爆破】

tocontents18.gif h14title13発目へと戻る18  h登場人物h20 


一個人に集中的に過重な負担をかけてはならない

───「腹腹時計 兵士読本 Vol.1」



君は爆弾闘争をまじめに考えていて、(中略)アナーキスト選ぶというのは、爆弾選ぶというのと同義語ではないにしろ類義語だと思う。アナーキズムの伝統としても。

───竹田賢一@ミュージシャン@都立大斎藤和の友人だった



h14titleハラハラクロック!400

警視庁公安部による捜査は、
公になった記録や被告の手記などからだいたい事実に即してる。

「爆弾本部」も実在した部局である。
が、文書解析班をはじめとする公安部員は、
架空の人物であり、例によって妄想である。

また東アジア反日武装戦線のうち何人かは、
もはや真実を語ることができない。
彼らの会話や思考の多くも創作である。



h13chapter網にかかる魚ども

1975年はや3月埼玉県の森林公園

「狼」大道寺将司片岡利明が話し合い中。

h14片岡不安顔210 
「僕に、尾行がついてるんだ」

おい片岡ノイローゼ気味か?と大道寺思う。
じっさいこの時点では片岡の気のせいすぎである。
クリスチャンだし死傷者を出し続けてたことをずっと気に病んでたし。

「実家に戻って、しばらく爆弾闘争からはなれたいんだ」

片岡は機械技術部門を担ってるので、ちと大道寺的には困るんだが、無理は言えない。

前も片岡はそうやって自分探しの旅に出てすぐ戻ってきたこともある。片岡は継母とそりが合わなくて家を出たんだし、すぐ居づらくなるだろう、と大道寺希望的予想。

で、爆弾工場の代役は、
h14規夫張切顔1s200 
佐々木規夫「ぼくがやる(=゚ω゚)ノ」

なにしろ規夫、連絡係もはずされて猫の手が続いてるんで。
主要メンに昇格するチャンスである。

片岡はわざわざ専門学校に行って技術を習得した。佐々木に技能職の知識も素養もなんだかなさそうだけども、しかたない。

h14あや子勉強中200 
あや子なら理系の知識もあるし器用だからやりこなすだろうが、それだとすでに起爆剤爆薬調合など化学部門を引き受けてるあや子1人に負担がかかりすぎる。

かといって大道寺将司も調査立案とか司令塔業務で忙しい。
結局消去法で佐々木しかいないのだった。

佐々木規夫はさっそく“工場”にできそうなアパートを探して、足立区梅島「寿荘」を転居先に決める。必要経費はこれまでと同じように、4人の月給から毎月1-2万円ずつ貯めてる共有の軍資金から出された。

3月21日──

h14規夫引っ越し作業中190 
佐々木規夫東十条の部屋の荷物をまとめてると、

h14あや子ドア開h200 
佐々木くーん、おつかれー」

h14あや子笑顔2s180 
h14あや子髪まとめ180 
大道寺あや子が荷造りの手伝いにやって来て。

h14規夫にま200 
規夫それはそれはうれしいの巻。

h14軽トラ1s200 
まもなく大道寺将司片岡利明もレンタルトラックでやって来た。

h14規夫むくれ200 
規夫(まだ来なくていいのに)の巻

h14荷積200 
こうして連続企業爆破の開始以来、
初めて真っ昼間に「狼」全員が顔をそろえた、

ってあれ?

「腹腹時計」にそれダメぜったい。と書いてなかったか?

致命的すぎるやらかし。
やはり油断なのかどうなのかあれは木か?

h14窓盗見200 
このとき、東十条のアパート隣、印刷会社の屋根裏では、

h14望遠レンズ1sh200 
佐々木規夫担当の「鶯谷」班が、24時間フル監視実施中。

h14望遠レンズ2q220 

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【事件激情】ハラハラクロック!9発目【連続企業爆破】

tocontents.gif to8thshot.gif  h登場人物h20 


下へ、降りよう。
いまいる場所から一段下へ、さらに下へ、
この世界の地獄の、さらにドン底へ


──太田竜「辺境最深部に向かって退却せよ!」


h09title35002.jpg 
警視庁公安部による捜査の大枠は、公になった記録や被告の手記などからだいたい事実に即してる。
「爆弾本部」も実在した組織である。
が、例によって捜査官・会話・思考の多くは架空にして妄想の捏造である。
警視庁公安4課の役割は「公安資料整理」だが、「永田町1丁目の10」的な解析専門家はいない。

また東アジア反日武装戦線のうち何人かは、
もう真実を語ることができない。
彼らの会話や思考の一部も創作である。



h09title敵を欺くにはまず味方から35
さて、

片岡利明@「狼」

h07020200.jpg 
引き続きうつうつしてた。

「東アジア反日武装戦線」の名が“血も涙もない無慈悲にして凶悪な殺し屋集団”の代名詞みたいに一人歩きして世の中を騒がしてるから。
ほかの黒ヘル過激派にすらはげはげしくバッシングされてるから。

h09taisho0160.jpg h04110230.jpg 
“隊長”なほ子まり子姉妹は、戦いが本格的になる前に「狼」を去ったけども、

おれもなあ、向いてないかもなあ、とため息の片岡

片岡はもともと敬虔なキリスト教徒でやってきたんで、非情な爆弾テロ信仰を両立させるのってやっぱり無理め。

以前、いったん「狼」から離れて大阪へと自分探しの旅したこともある。

h09Vietnam010216.jpg 
そのときちょうどNHKベトナム戦争のドキュメンタリーやってたのを見て。村を焼かれたベトナムの赤ちゃんの哀しい目を見て、
片岡はまたやる気になった。
「坊や、このかたきはとってやる」
米帝とそれに協力する日帝許すまじ。で、「狼」に戻った。

公安部解析班の見立ては正しかった。
片岡の闘魂はテレビ番組ひとつで燃え上がったり消えたりするものだった。


一方、捜査では大きな動きがあって──

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