【事件激情】ウルトラNW : 第29便-続【シモヤマインシデント】









*第28便──────────*new
【事件激情】ウルトラNW : 第29便-続【シモヤマインシデント】
「下山さんの奥様にお目にかかって、
自分の見たとおりのことを
思うまま申し上げてみたいのです」
────長島フク 末広旅館女将

「父のメガネが見つからない限り、

あなたの話には説得力はありませんよ!」

「線路なんて鉄の山脈みたいなもんだし金属探知機も役に立たねえ。人海戦術で砂利までひっくり返したが、結局下山さんのメガネは見つからなかった」

「“もうひとつの鉄の山脈”は調べてみましたか?」
「もうひとつ? どこにある」

「わたしの後ろに」




登場する事件テロ紛争戦争、その捜査活動は公表された情報に基づく。
黒字の人物・赤字の人物・紫字の人物および機関団体部局、書籍文献は実在する。
白鳥百合子、ニイタカ・ヤヨイ-カトリーヌはじめこの文字色は架空の人物であり、
実在する人物との関わりも、ニイタカの語る下山事件の「眞相」も、
根拠は創造にしてソースは妄想だが、ある意図がある。




「これを調べましたか?」



「………おれの知る限り、こいつは、調べてねえ」


「まさか、これほど目立つ場所にメガネがあればすぐ気づくのではないか?」

「この鉄塔は大小の鉄骨や鉄棒、留め金、ネジ、送電線、ケーブル──
それこそ金属がさまざまな形で複雑に組み合わさっています」

「そこにメガネ程度の大きさの金属が紛れ込んだとして、
よほど意識していなければ見分けられないのでは?」

「しかし、いま真っ暗で見えねえぞ。昼じゃなきゃ。
今夜は無理だろ。また出直そうぜ」
「あいにく今夜のうちに済ませる必要があるのですよ」

「ってなんだよ、その顔は! おれに登れってか!」
「やっていただけるならそれが一番ですけど、やめておきましょう。
滑って落ちますし、感電しますし。照明が必要ですね」

「この懐中電灯では光が届かないな」

「乗用車のヘッドライトでは? 加賀山さん、大西さんも車で来られましたよね」

「傾斜を利用して──」







「見えますか、平塚刑事」

「おお、さすがに車3台で照らしたら、真っ昼間とまではいかねえが、
なんとか見えるくらいには明るいや。だが……」

「お、」
「あったのか?」

「ああ、らしいのが」

マジで?

「たしかにロイドメガネに見える。レンズは割れたのか無くなってるようだ。
ずいぶんねじくれて見えるが、通電かなんかして焦げたか?」

「見せてくれ」


「芯は金属でも大部分はセルロイドだ。事故の際に破損したかもしれないし、」


「ふた月近く真夏の日差しやら雨やら野ざらしだったなら相当に劣化しているだろう」

「奥様、どうです。あれはご主人のメガネですかい?」


「……だと、思います」


「ニイタカよ、どうやらおめえさんの読みが当たったな」
「わたしは消去法を用いたに過ぎません」

「血眼になって地面を這いつくばってたのを、ずっと見下ろされてたとはな」
「いや、ちょっと待ってください」


「形は似ていても、あれが父のメガネだと決まったわけではないでしょう?
よくあるメガネだ。ニイタカさんだって似たのをかけてる」

「定彦くん、下山さんのもの以外のメガネがあんな場所にあるとは考えられんよ」

「そうですか? このニイタカという人が自分で引っかけたとしたら?
それなら場所を言い当てられて当然ですよ!」
「定彦! もうやめなさい。
さっきからあなた、おかしいわ。どうしたというの?」

あわわわわ。
「いや、おかしいのは母さんだ! こんな見え透いた茶番を信じるのか?
あれほどお父さんは殺されたに違いないと言っていたじゃないか」

「でも今の話を聞いたでしょう? お父さんは自殺じゃなかったのよ?」

「だから? こんな話くらいで変える程度の考えだったのかい?
結局カネが欲しかっただけなのか?」

「定彦くんっ、言葉が過ぎるぞ!」
(ノД`) なんか目も当てられん修羅場になってきたんですけど……、

「定彦さんはどうあっても事故死という可能性を受け入れたくないようですね」
(;・∀・) が、あくまで平常運転すぎるニイタカさんである…。

「当たり前だ、父は殺された、他殺しかあり得ない。こんな茶番に騙されるもんか」
「メガネは見つかりましたよ。あれでも足りないと?」

「仮にあれが父のメガネだとしても、それが何なんだ。生きてここに来た証拠にはならない。殺された父がかけたまま運ばれたかもしれないじゃないか」

「死体が線路に置かれたなら、横たわっていたことになり、顔は地面近くにあったはずです。その状態で列車に轢かれてメガネがあの高さまで飛ばされるでしょうか?」



んんん? ニイタカさん、どうして少しずつ立ち位置を変えてるんだろう?


相対する定彦くんもそれにつられて無意識に動いている。


まるで、彼を導いて誘い込むように。なんで?

「わたしはこう考えますよ。下山総裁は立っている状態で列車に撥ねられた。だからこそメガネはあの高さまで飛ばされた、と。いずれにせよ可能性でしかないですが」

「違う違う! それこそが大間違いだ! 父は鉄道を知り尽くしていた。汽車が来るのに線路でぼーっとして事故死なんて、そんな間抜けなことは絶対にしないっ」

ああそうか。
彼は父親をすごく尊敬して大好きだったんだ。
だから怒っている。
父親の死を貶めようとするニイタカさんを許せない。

「人の行動に絶対はあり得ない。可能性の差に過ぎませんよ」

「あんたは鉄道を知らないからそんなことを言うんだ。
蒸気機関車がどれだけ凄まじい轟音を立てるか、」


あ──

「D-51を知ってたらそんなこと言えないはずだッ」


「あ」

「何キロも離れたところでもあの汽笛やボイラーの音は聞こえるほどなんだから!」


「おい、ちょっ」

「すぐそばにD-51が来るまで、気づかないなんて、
絶対にそんなはずないんだっ」

「定彦くんっ」



「後ろを見ろ!」


「逃げろッ、早くッ」



「汽車が来るッ」

「は?」
ホオオオオオオオオオオオオ


ホオオオオオオオオオオオオオ

「え?」

ドッシュココドッシュコッコ

「─────!」
ガタンゴトンッガタンゴトンッガタンッ


ホオオオオオオオオオオオオ

ガタンゴトンッガタンゴトンッ

ホオオオオオオオオオオオオッ

ホオオオオオオオオオオオオオ


オオオオオオオオオオオオオオ

オオオオオオオオオ─────

ドッシュコッコドッシュコッコ

ガタンゴトンッガタンゴトンッ


ガタンゴトンッガタンゴトンッガタンッ



ガタンゴトンッガタンゴトンッガタンゴトンッ


ガタンゴトンッガタンゴトンッ
ガタンゴトンッガタンゴトンッ

カンカンカンカン──
ホオオオ──

なお幽体なわたくしめはまたもやすり抜けた模様っす……、

分かっちゃいても心臓に悪いよ。ん? 幽体って心臓あんのか?

「定彦っ」


「いま零時18分です」



「今とほぼ同じ時刻、下山さんはここで轢死されました」



「間一髪だったな、ケガねえか」

「おいなんだよ、その変な間は! 柄にもねーってのは分かってるよ!」



「ありがとうございます」

八っちゃん意外とこういうのさらっとやるんだよなー(ああ見えて紳士


「あーだからよーあれだほれ、あれこれ見えてちまってるの早よ隠しとけ」
「ふふ、なかなかそそる脚でしょう?」
「だから女がそそる脚とか言うなって!」
( ー`дー´) てかこれってハットリ中尉の役回りでしょ、イケメソなにやってんの?


「定彦くん、君は、汽車が近づいているのにまったく気づかなかったのか?」

「警笛とボイラーの音があれほど大きく聞こえていたのに」

「ガード付近のこの場所は死角なのです」

「列車にとっても、人にとっても」

「東武線の高い土手、そしてガード手前のカーブのせいで、列車の近づくのはここから見づらく、そしてその音も聞こえにくいのです」

「この場所の線路内にいる人が、近づく列車を目にするのは、
列車がガードに差しかかろうとするとき、」

「瞬く間に目の前です」

「定彦さん、あなたはD-51の発する“凄まじい轟音”にも振り返りませんでした。あの場所に立って興奮し大声を上げているあなたには聞こえなかった」

「あの夜、406貨物列車は発車遅れを取り戻すため速度をかなり上げてました。しかも機関車の電気系統の不調でヘッドライトが非常に暗く、さらに豪雨により目と耳も遮られました。列車の接近に気づける条件はさらに厳しくなっていたでしょう」


「機関車の運転士も助手も轢断したことに気づかないほどでしたから」


「下山さんは暗い土砂降りの線路で、落とし物を探すのに夢中だったのだと思います」


「それほど大切なものだったのでしょう」



「それも列車の来る西方面への注意力を低めたと考えられます」

そして──




ホオオオオオオオオオ



「定彦さん、あなたは列車の接近を知った後も逃げようとしませんでしたね。

予期しない現象に突然見舞われると、人の脳は一瞬おきていることを認識できない、
だから咄嗟に体が反応できず、動けない。

素人の一般人でも、鉄道に精通した専門家でもそれは変わりません。


人間とはそういうものです」


ぱしゅっ










「皆さん、今夜は遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございました」


「非礼な言動で皆さんに不愉快な思いをさせてしまったことにつきましては、
最後となってしまいましたが深くお詫び申し上げます」

「これにて夜会をお開きとさせてください」



「定彦」


「定彦さん、帰りましょう。おうちまでお送りします」
「でも、大西さんはもう……」
「今夜はまだ、下山総裁の専属運転手ですから」









「定彦さん、そこ滑りやすいですから、あ、奥様も足元お気をつけください」

「わーっ」
「ああっ、大西さんっ」









「………」

下山芳子
国鉄は下山総裁の死を「殉職」として遇し、その後も長きにわたって遺族を支援した。
下山夫人は警察の聴取に答えたほかは一切沈黙を守ったまま4人の子を育て上げ、
事件から33年後、この世を去る。
夫人の葬儀は国鉄総裁が葬儀委員長を務める国鉄葬で執り行われた。

下山定彦
工学部を卒業後、亡き父と同じ国鉄に入社する。やはり事件に関しては言葉少なだったが、芳子の死後、知人に対して「母は死ぬまで他殺だと信じていた」と明かした。




加賀山之雄
この年9月、国鉄2代総裁に就任。プロ野球参入@国鉄スワローズ、新型列車導入、特急・食堂車・寝台車の復活など積極経営で公社日本国有鉄道の基盤を築い
たが、

1951年@昭和26年【桜木町事故】
戦時設計で安全対策をはしょった劣化版電車モハ63形でおきた列車火災が106人焼死、92人負傷の大惨事となり、批判を浴びて辞任。のち参議院議員も務める。

「僕はまだ他殺こそ真相と確信してる。必ず真実を暴いてやるからな」

「あんたになんと言われようが、僕と朝日が最後には勝つ」
「そうですか、どうぞご自由に。でもひとつ予言しましょうか」


「あなたの朝日新聞は、再びまた、“真実”によって日本という国に害を為す」

「………僕は負けないぞ」


矢田喜美雄
さんざん国鉄労組を犯人認定したものの、矢田本人も朝日の労組委員長だったりする。
1973年@昭和48年、他殺説神推しノンフィクション()「謀殺!下山事件」を出版。何度目かの下山事件ブーム再燃のなかで1980年には映画化もされる。
映画「日本の暑い日々 謀殺・下山事件」
劇団俳優座製作、社会党と総評@日本労働組合総評議会が協力、
監督は
という時点でどういう立ち位置の映画なのかお察しである。


もちろん矢田仕込みの他殺説を嘘情報ふくめて無条件に推しまくってるので、すでにこのころから暑苦しい仲代達矢には悪いが悪質な反米反日情宣的陰謀論たっぷりだ。
(しかも映画としちゃまあまあ面白かったりするんでよけいタチが悪い)
リアルタイムで事件報道最前線にいた矢田は、他殺説のカリスマ的存在となるが、矢田本人は当時主流だったGHQの謀殺を断固否定、日本の右翼の犯行と主張していた。
それがなにか信念があったのかニイタカへの対抗心からだったのかは定かではない。
そこまでしてニイタカの予言から離れようとしていたのに、
「下山総裁の死体を運んだ」という匿名情報提供者の名をうっかり「S」としてしまいまさに予言通りになってしまったのが一生の不覚だっ


謀殺下山事件だーッ
たかどうか定かではない。

「長島さん、今回の報道では末広旅館さんに多大な迷惑をかけてしまいました」

「新聞通信社の一員として心よりお詫びいたします」

「いえ、毎日新聞さんはよくやってくださったと思ってますから」

「ああ、ヤヨイさん、今夜はお世話さまでした」

「フクさん、申し訳ないけれど、今夜ここでのことは公にはできません。旅館の悪評を減らす措置は始めています。厭な噂をできるだけ取り除けるとよいのですが」

「わたしは、ずっと下山さんの奥様にお目にかかって、見たとおりのことをお話ししたいと願っていました。今夜はヤヨイさんが配慮してくださったんだと思いますが、その望みが叶えられて、少し心が軽くなりました」


「ヤヨイさん、今夜はそれでじゅうぶんですよ」

「車で末広旅館まで送りましょうか。車を待たせてある」
「タイラーさん、お気持ちだけで。今夜はひさびさに主人と歩いて帰ろうと思います」




長島フク
この事件をめぐる公開フルボッコで負った心の傷は癒えず、数年間、神経を病む。
下山芳子と長島フク。事件で人生を変えられた2人の女、対照的な後半生を歩んだ。
末広旅館は中傷報道と風評被害で客足が途絶えたまま経営に行き詰まり、
長島夫婦はやむなく土地建物の半分を手放して、不動産業に転業した。
フクは「あの事件さえなければ」と愚痴る一方で、
下山総裁の追憶碑に時おり花を供えていたという。
下山事件からわずか10年後の1959年@昭和34年、死去。
夫勝三郎は「家内の心配したとおりだった」と、元刑事の使命感からフクの不安を振り切って警察に届け出た結果の不幸を嘆いた。

「ニイタカさん、今夜の話、何処までが本当か、僕には正直わからん。裏取りのできないものは信じない。だが、いちおう保留にして覚えておくよ。そして、」

「いつか縛りなく報道できる日が来たら、あなたのインタビューを取りたい。
受けてもらえるね。お互いその日まで生きていればだが」

「ええ、いいでしょう。お互いに生きていたら。
そのときまたお会いしましょう、タイラーさん」

「平だ」


平正一
誤報の懲罰人事で毎日新聞熊本支局長に異動。その後も地方勤務がつづき、5年後にようやく東京本社に連絡部長として復帰。退職後も下山事件の取材を続けた。
1964年@昭和39年、
非他殺説の宿命ゆえに矢田のフェイクブックほどは流行らなかった。
ちなみに毎日新聞が善玉菌かというと、下山事件報道の平チームがまともだっだけで、戦前戦後の手のひらクルーも、ウケればなんだってよしの報道姿勢も、朝日や讀賣そのほかとそう変わらんかったわけで。
タイラー記者があれほどこだわった報道の信念は、同僚や後輩にあっさり踏みにじられ、毎日新聞もまた朝日と並ぶ「マスゴミ」と化していく。


そして──

「それではミスニイタカ、私は先に車へ戻って後始末をしておくよ」
「ええ、今夜はありがとう、ハットリ中尉」

「では、ミスター平塚。これで失礼する」
「ああ、中尉さんもお疲れさんでした」




「撃たれたあの傷は、もういいのかい」

「おかげさまで、今はケツがときどきうずく程度です」
「だから女がケツとか言うなって」

「そのなんだ、変わった趣向の会だったな。いつ修羅場になるか冷や冷やしたが。
不思議なことに、帰るときみんな、なんともいいようのないツラしてたなあ。
なんか気がぬけたっつうか、憑きものの落ちたようなっていうか」

「痛みの再分配、のようなものです」

みんながそれぞれ傷ついた、
ニイタカさんも含めて。
そして、みんな少しずつ救われた、

ニイタカさんを除いて。

「まあ、これがおまえさんの言ってた“おさめる”っつうやつか。
なるほどな、他殺でも自殺でもなく、事故死とはね」

「おや、ディテクティブハチベエはお気に召さないようですね」
「ま、おれはデカだからよ。捜査不能なんてオチがうれしいわけねえわな」

「ただまあ、Tだかなんだか言う謎のあんちゃんの件はあり得ない話じゃねえとは思ったね。法的には通用しねえが、今夜はそんな堅えこと言う場じゃないしな」

「にしても、下山氏が轢かれたのと同じ時刻の列車が来る頃にぴったり合わせて、反発する下山氏のせがれを轢かれそうにして助けるって力技は見事だったぜ」

「本当は定彦さんではなくべつの人の予定でしたから、予想外の展開に少し慌てましたが、なんとかおさまりました」

明らかに矢田記者が轢かれそうになる予定だったな。


「ありゃおれもびっくりした。いきなりはっちゃけたからな。
普段真面目な優等生だとああなるんかね」



「彼も父親の死というエポックを前に、一度はじける必要があったのでしょう」

「しっかしおまえさん、素直にすげえわ、しょうじき感服したよ。
前半戦は徹底的にどんな裏の裏に隠した秘密も丸っと承知していて、
人を自在に操れる力もあるって見せつけて、終いにゃあれだからな」

「GHQや国鉄の偉いさん、警察やブン屋まで駒みてえに思いのままにしましたって言われても、なるほどそうかもな、とみんななんとなく納得したし、だから名無しのTさんの話も受け入れた。おれだってそう思った、」


「と、そこまでだったら、おれもあんたの話を信じてやれたろうな」


「あんたとしちゃ万全を期したんだろうがな」


「実はな、さっき、おれはひとつだけあんたに嘘ついたんだ」


「本当はな、おれ、この鉄塔、前に調べてるんだよ」


「正確にいうと現場に駆けつけた初日だ、7月6日の朝だな」

「なーに理由はとくにねえよ。おれはほれ天の邪鬼だからな。
他のデカがみんな地面に這いつくばってブツを探してるから、
じゃあおれ一人ぐらい上でも見てやるか、くらいに思っただけだ」

もっと明るい昼間にな、双眼鏡で隅から隅まで、上から下まで見た。

「そのとき、メガネはなかった」

「こりゃどういうこったろうな」

「なんで事故直後にはあそこになかったメガネが、
2か月近く経った今あそこにあるのか」

「下山総裁が轢かれたとき、天高く舞い上がったメガネが何日も経ってからやっと落ちてきてあそこに引っかかったか。単におれが迂闊で見落としてただけなのか、」

「それとも、6日より後に、誰かがあそこに置いたか、」

「どれだと思う?」

「わたしが最初に思った通りだった」

「ディクティブハチベエ、」



「わたしの一番の敵は、やはりあなたでした」
【第30便 クローズ ユア アイズ/シモヤマインシデント最終列車】へとつづく








- 関連記事
-
- 【事件激情】ウルトラNW 第30便-結【シモヤマインシデント】
- 【事件激情】ウルトラNW 第30便【シモヤマインシデント】
- 【事件激情】ウルトラNW : 第29便-続【シモヤマインシデント】
- 【事件激情】ウルトラNW : 第29便【シモヤマインシデント】
- 【事件激情】ウルトラNW : 第28便-結【シモヤマインシデント】
スポンサーサイト
| 事件激情 | 18:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑