【事件激情】乙女の祈り。:中篇【宝塚中3女子自宅放火事件】
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■■ 乙女のソウルメイト
さて、ここで再び半世紀前の南半球、
クライストチャーチにワープ。
ポーリーンとジュリエット。
まるで対照的な2人の乙女。
なのに、なぜかいきなり意気投合して大親友になってしまうんである。
あなたはわたしのソウルメイトよ!
2人とも作家になりたいと夢見ていて、ファンタジー好きで、好きなオペラに好きな映画スターもおんなじ、さらにポーリーンは先天的な脚の骨の病気、ジュリエットは肺病ほか病弱と幼い頃から長い療養生活したり体育の時間は見学だったりで寂しい思いしてたって過去も同じで、まあ驚くほどウマが合ったんですな。
友だちいなさそうなポーリーンはもちろん、社交的に見えるジュリエットもじつは賢すぎて友だちができず理解者にとても飢えてて、ホントの自分でいられるポーリーンと強く強くひき合ったってわけで。
可愛い子が自分の引き立て役のブスな子を拾ったっていうのとは違うのマジなのよマジ大親友なの。
まー休暇を避暑地なんかで過ごしちゃうセレブなお嬢とカツカツでやってる下宿屋の娘の関係は、
「ジュリエットおネエタマが天上界を見せてあげる(*゚v゚*)ドヤ」
という力関係っぽく始まったんだが、
ジュリエットが体調崩して入院してる間に、ちょっと女子として自信持って大胆になったポーリーンが下宿人の若いのと初体験。
で、友の“裏切り”にジュリエットはびーびー泣いて怒るんですな。
「ソウルメイトのわたしが寝込んでるっていうのに男なんかと!」
ええ嫉妬ですな。クールで大人なはずのお嬢もまたどっぷり下宿屋の娘に依存してたわけで。
まーポーリーンは萌えますわな。分かったわもうあなた以外目もくれないもんセックスだってちっともよくなかったし男なんてくだらないわなにあれあんなん毛虫だわ2人のため世界はあるの。
誰も2人の間に入れなくなり。
ソウルメイトな2人は共同執筆で自分たちが主人公(ジュリエットが王女でポーリーンが王子)の「ボロウィニア王国」なるファンタジーを書いたり、大好きなマリオ・ランザのオペラやらの妄想に浸ったり、
濃密な2人だけのワールドを思春期まっただなか少女ならではの超思い込みでどんどん凝縮濃縮させていく。もう誰もついてこれまへん振り向けば誰もいなーいでも平気ー。
なんて具合にクライストチャーチの乙女2人は幸せな脳内お花畑でころころ転げ回ってたんだが、それは周りから見るととうていまともじゃないわけで──。
さて、ここでとつぜん宝塚に戻る、
グローリー、グローリー、グローリー
タ・カ・ラ・ヅ・カ、グローリー!
こっちでも乙女の友情物語が始まってます。
ジュリ江はですな、日本人ですな念為。
でも家庭環境がかなり似てたのが、ジュリ江をポー子に接近させたんである。
ジュリ江が中学に入る前に両親が離婚、母親に育てられてたけども、まもなくジュリ母が再婚。姓が変わる。新しい父親。
事件当時は↓こんな家族状態
◆ジュリ継父 @36歳 再婚
◆ジュリ母 @36歳
■兄 @16歳
■ジュリ江 @14歳
■弟 @12歳
ジュリ江、成績=中くらい。
1年ではポー子と同じバレー部、
2年からは吹奏楽部。
ごく大人しい平凡で目立たない生徒だった。が、
新しい父親と「気持ち的にうまくいかへん」
ただでさえ女の子でしかもお多感な年頃だからいきなり知らんおっさんを今日からこの人パパだからと言われても「気持ち的にうまくいかへん」のは当たり前で。
そのへんのイライラを反映して服とか派手になってきた。
で、こちらのジュリ継父も「子育て=叱る」「しつけ=怒鳴る殴る」と思ってるバイオレンスおとんだったらしい。
そんなおとんばっかりかよ(-д-;)
そんなのもあってポー子に自分と共通な“匂い”を感じたんだろう。クラスで浮いてたポー子に声かけて仲良くなる。ジュリ江はポー子のつらい学校生活の支えになった
だけなら、
花咲く乙女の麗しい友情物語で終わったんだけども…。
中1の冬、ポー子の家庭の異様さを物語る事件が起きた。
■■ 乙女、直訴いたしますわ
ポー子は中1の冬、毎晩夜8時頃に学校へやってきては、なかなか帰らずうろうろしていた。
「なにしとう」と聞いてくる男子に、
「帰ったらまたどつかれる」とぼやき、
「なにしとう、早よ帰り」と言ってくる先生に、
「いやです、こうこうこうで親にめっちゃどつかれるんです」と打ち明けた。
この頃、ポー子の家はさらに殺伐としていて。
ポー子vs両親だけでなく、ポー継父vsポーママの夫婦バトルまで始まっていた。
とはいえ被害を受けるのはもっぱらポー子で、親のケンカを止めようとするとなぜか自分が殴られた。
つねに親がイライラしてるからささいなことで激烈に怒られる。壁に頭をたたきつけられる、なんてこともあった。
ひいき目に見ても暴力にみちみちた家庭。
ポー子の訴えに驚いた先生は、市の「子供家庭支援センター」に“児童虐待の疑い”を連絡、
ポー継父とポーママを学校に呼んで三者面談。
まではよかったんだが…、
「娘さんに暴力ふるわれてるようですね」
「暴力ちがいます、しつけです」
「いやでも娘さんが学校に相談するほどですからね」
「親の言うこと聞かへん本人が悪いのです」
「それでも、いきすぎということも」
「ブラジルのしつけです」
ポーママが日本語カタコトだし通訳付きで話がかみ合わないものの、
「手を上げるのはやめる」
という約束だけはなんとかとりつけて学校は一件落着ってことにした。
子供家庭支援センターには学校から「大丈夫です」と報告が行き、
センターも基本役人なんで「じゃ問題ないね」と、ポー子にも親にもまったく会いに行かずちゃんちゃんで終わり。さすが公務員。
このあと年が明け、2年になってもポー子から学校に相談はなかった。いちおう先生も気にしてたまに「どうや」と訊いても、ポー子は「ない」とだけ答える。先生はそれで安心していた。
これ、問題が解決したからじゃなかった。
三者面談のあと家では↓こんなやりとりがあったかもだ。
(以下妄想)
「いらんこと言うて!」
「恥かいたやないか!」
「痛いやめて。先生に手を上げへんって約束したやないの」
「なんやとこら生意気言うな!どや言ってみろ!これはしつけか?虐待か?」
「ししししつけや」
「おまえは虐待って言ったやろ、おまえ嘘ついたのか!」
「痛い痛い堪忍してえ、もうしません」
「学校に言うたって意味ないぞ。おまえみたいな悪い子の言うことなんて誰も信用せんわ!今度いらんこというてみい、許さんからな!」
(妄想終了)
手を上げないなんてとんでもない。じっさいDVは事件直前までずっと継続中だった。先生との約束なんて速攻でスルーである。
2年に進級したあとも、ポー子は相変わらずアザだらけで、包帯巻いて涙目してるときもあった。
DV親からDV属性を取り除くなんてムリ。DVが本体なんだから。
たしかに学校に言ったって意味なかった。ポー子はそれこそ勇気を振り絞って直訴したのに、学校もなんとかセンターもまるで役に立ってくれない。
ポー子が相談しなくなったのは解決したんじゃなくて、
大人を二度と信用しなくなったから。
学校に言うたってなんもしてくれへん。
ポー子は乱れる。タバコも吸う。タバコはいまだに不良の必須アイテム。
「問題児」と自称。授業は出たり出なかったり出なかったり出なかったり、学校に来ても廊下か職員室をうろうろしていた。たまに授業出てもケータイいじり、ノートに好きなEXILEの歌詞をつらつら落書きしたり。
相変わらずクラスでは孤立、
親しく口をきける相手はほとんどジュリ江だけ。
2人は中2の3学期からますます親しみ度を増した。
授業をバックれてゲタ箱やらそのへんの裏やらでなにか話し込むようになった。
ジュリ江はポー子の家にも友だちとして出入りするようになる。食事に招かれてポー継父の手料理をごちそうになることもあった。「娘とこれからも仲良くしてやってね」とかたぶん言われたりして。
だから家族とも顔見知り。ブラジル系一家と娘の日本人の友だち。なんだか国際的だし。微笑ましい関係に見えた、
外側からは。
■■ 乙女の修学旅行
やがて春。乙女2人は中3に。
1年2年とクラスが同じだったのに、3年では別クラスになった。
そんな逆風でも2人の濃密な友情は変わらず。
不幸なことに悩める友を慰める役回りのジュリ江は共通点がありすぎで。
たぶんポー子に同情しながらますます自分の境遇も重ねただろう。
ジュリ江はポー子に共感するうち、だんだんポー子の心境に共鳴して、もともと「気持ち的にうまくいかない」関係だったジュリ継父にポー継父を重ねて、さらに自分の母親もポーママに重ねて、どんどん嫌いになって。
ああ、こんなにひどいひどい家で暮らさないといかん未成年のわたしたちはなんて不幸。
ジュリ江の脳内世界。妄想膨らむ膨らむ。
じっさいジュリ江の家庭環境はジュリエットみたいなセレブとまではいかずとも中流だったし、不幸の構造が似ててもポー子ほど過酷じゃなかったんだが…。
大人しめに分類される子だったジュリ江がいつしか「派手系」に移行した。吹奏楽部もサボり。髪を染めた。耳にピアスの穴。
家族は娘の変化の内幕なんて知らないから驚いた。もちろん怒った。
で、やっぱり怒りの鉄拳なんですな。
「なんや、その口のきき方はっ」パシッ。
「早う起きろっ」ボカッ。
「勉強しろっ」バキッ。
もともと口うるさめだったジュリ継父の鉄拳制裁はどんどんエスカレート。
でもその原因が自分の怒りんぼと鉄拳なんだから、
怒れば怒るほど逆効果。でさらに怒る、で逆効果。負のスパイラル。
さらに中3の5月の実力テストでジュリ江はがくんと成績を落とす。
原因はポー子が憑依したから。
うつうつとバーチャルな親への憎悪が勝手にふくらんで勉強なんてできやしない。何もやる気にならない。
もうこの頃にはジュリ江も自分のクラスで浮いてて孤立。
似た境遇の2人がほかの誰も交えず傷をなめ合うから癒しどころかさらに憎しみ上昇である。
ポー子の愚痴や相談は昇華されるどころか、ジュリ江だけの間でますます加熱、で、熱の逃げ場もなくて相乗効果的にどんどん火勢が強くなり。
だからますます親からの「しつけ」とやらもヒートアップ以下無限。このくり返し。
「父親にめっちゃしばかれてな」ジュリ江は男子にぼやいた。
「うざいッ。えー加減にしてほしいッ」
担任にも相談した。
「親とうまくいかん。わたしのこと分かってくれへん。手も上げられるし」
あれ?
どっかで聞いたようなデジャブか?
ジュリ江はみごとに親友と同化した。ジュリ江はポー子になった。
中3の5月。北海道行きの修学旅行。
ポー子は同級生たちとは写真に撮られたがらず、しぶしぶ先生と並んで写された。
クラスが違うのにポー子とジュリ江は旅行の間もずうっと一緒にいた。
■■ 乙女、愛して、でも憎んで
ところで、ここまでポー子の妹@9歳をまったくスルーしてきたんだが、姉妹の仲ってどうだったのか。
これが意外や仲良かったんである。
ポー子が幼い妹を連れて歩いてるのをご近所さんはよく見た。そのとき姉は妹を「かわいくてしかたないの」って顔で連れていた。
妹の面倒をよく見る「ものすごくいいお姉ちゃん」だった。
暴力と怒声に満ちた家で妹だけがハッピーで無問題、ストレスフリーでしたってはずがない。でも物理的な暴力と言葉の暴力はもっぱらお姉ちゃんに向かってたし、まだちんまい小学生だからそんなに影響が表に出てなかったんだろう。
でも妹は「ものすごくいいお姉ちゃん」がまさか自分にも憎悪の炎を燃やしてることには気づいてなかった。
ポーママとポー子の母子関係は相変わらず険悪。
ポーママ自身なにしろ今の娘とほとんど変わらん16歳で母親になってるし。
子育てをフォローしてくれるポーママママつまりばあちゃんは遠くブラジルにいるし!
思春期に母親になったのに思春期の娘の扱い方なんて知らんし!
生活は苦しいし!
一生懸命働いて食わせてやってるのに!
なんで娘は言うこときかないの?
だから芽生えてきた娘の自我を「生意気」「悪い子」と完膚無きまでに叩きつぶすしかできない。
「おまえ殺す!死ね!」
「おまえなんてあいつのとこへ帰れ!」
あいつってのは別れた亭主、ポー子の実の父親INブラジル。いや帰れって自分で娘を呼び寄せといて何を言ってるんだ。
こんなお約束の禁句もぶつけちゃったかもしれない。
「おまえなんて生まなきゃよかった!」
「おまえなんてわたしの子じゃない!」
ポーママの母国語ポルトガル語で。ポー子にとってポルトガル語は憎しみの言葉だ。
ポー子はどんどんどんどん恨みを募らせていく。
それに共鳴してジュリ江も相乗効果的に。
ジュリ江の母親も厳しくするほど反抗的になる娘に手を焼いて、
「娘が言うことをきいてくれなくて…」と学校に相談するようになった。
学校は……まあなんもしないんだな。
クライストチャーチの乙女2人はいちおう普通の家庭で頭もよくて空想で2人だけの世界を懲り固めていった。
誰も近づけずに。
2人だけで。
宝塚の乙女2人は偏差値的にはずっと低くてその世界も浅くてスカスカだったけれど、リアル界の恨み憎しみを2人だけで分かち合ってどんどん濃度を強めていった。
誰も近づけずに。
2人だけで。
■■ 乙女の殺意
クライストチャーチ
ポーリーンとジュリエットの仲がよすぎる──。
周囲の大人たち、眉をひそめてます。
あの娘たち、レズビアンじゃないのか?
大人たちが心配したのはそれ。半世紀前は今よりも同性愛に対してシビアだ。
じっさいクライストチャーチの乙女2人はレズだったのかしらん?どうよ?
映画でも、2人がベッドでハグしてキスして全裸で絡み合う、同性愛なシーンがある。
でも、レズ映画って枠でくくるのはなにか違う。
中高生でもいたでしょうよ? すごく仲がよくて手をつないで寄り添ってる女子たちが。同性の先輩にうるうるしてる女子たちが。
彼女らがレズビアンかというとそうじゃなくて、憧れや友情が濃くなりすぎたとき疑似恋愛のようになる、いっときの熱病だったり。
女子校なんてまーその宝庫↓でありんす。
好きよ、わたしじゃダメかなあ
ううんダメじゃない
好きよ
うれしいもっと言って
好き大好き本当よ
これだってレズ映画とは誰も言わんわけで。
彼女らは熱病から冷めると百合な感じをこっぱずかしくも大切な思い出にヘテロセクシャル方面へと帰っていく(帰っていかない真性もいるんであるが)。
でも、その熱病の瞬間にいる彼女たちは、
より危ういのだった。
ああ、姉妹のように一緒に暮らせたらなあ、とクライストチャーチの乙女2人は夢想。あ、もちろん貧乏でお下劣で俗物なパーカー家の方じゃなくて、セレブでインテリゲヂャなヒューム家で姉妹でね。
そうだ!パパとママに相談してポーリーンを養女にしてもらえばいいのよ。
そうすれば私たち姉妹になれていつも一緒にいられるわ!
すごい名案だわ(≧∇≦)(≧∇≦)きゃー!
なんてことを本気で思ってたりするほどポーリーンとジュリエットは閉じていた。何者をも排除し、どんどん2人ワールドは混じりっけなしに純化されていく。
心配したジュリエットの父ヒューム博士の提案で、ポーリーンはカウンセリングを受けさせられる。
診断結果「同性愛の性質あり」
こりゃあかん、と大人たちは慌てる。
パーカー家、
「ジュリエットと会っちゃいけません」
もちろんポーリーンは猛反抗。
またこのポーリーンの母親(役の女優)が所帯じみてて生活に追われてしょぼくれてるかんじでねえ。彼女なりにがんばって育てた娘に俗物のブタ呼ばわりされて絶句する顔なんてとても胸に痛くってねえ。おれぁ寅さんの気持ちぁ分かる前田吟。
ともかくパーカー家とヒューム家の大人たちは相談し合って、乙女2人を引き離そうとする。
じつは完璧家庭に見えたヒューム家も夫婦仲の危機を迎えてて、パパとママは離婚寸前。
「ジュリエットは母親と一緒に南アフリカへ引っ越すことにしよう」
なーにまだ2人は子ども、引き離してしばらく時間が経てば、熱も冷めてフツーに戻るさ。
だが大人たちは甘いのだった。
乙女2人は引き離されるのを知って、
ポーリーン「きっとあたしのママの企みよ」<なぜか確定
ジュリエット「どうしよう離れたくないよう」
ポーリーン「ママが邪魔しなきゃ、一緒に南アフリカに行けるわ!駆け落ちしてどこの国にだって!」
ジュリエット「それは素敵!でもどうすればいいの?」
ポーリーン「あの女が邪魔よ」
あの女さえ
いなくなれば
■■ 乙女と人生リセット作戦
「あーあ、親なんておらへんとこ行きたいいい」
「行こう行こう、人生やり直そ」
そんな会話が宝塚の乙女2人の間で増えてきた。
よくたむろする場所で互いの家族の悪口と自分たちの不幸さを愚痴り合ってるときに。
グレて夜の街方面に繰り出したり、性方面のアドベンチャーに走ったり、ウリに走ったり、そういうコースをこの2人はたどらず、ぶちぶち2人でこもって愚痴っていた。
どうやって? 家出しちゃう?
家出はあかんわ、うちら中学生やで。働くこともどっか泊まることもできへん。すぐ連れ戻されてまたしばかれるだけや。
じゃ、
親がおらんようになればええんや。
それなら連れ戻されんし。
それしかあらへんかもな。見てみい、このアザ。
もう堪えきれへんわ。あんたもやろ。
うん。
やるか、やられるかや。先にうちらがやるんや。
でもかなわへんで。うちの父親、ごついもん。うちらなんか返り討ちになるよ。
火を付けたら?
家ごと燃やしちゃう。
そうや、火なら。
でもあかん、すぐ消されちゃうわ。
寝とうときにやれば気づかれへんて──
でもなあ。
なんやの。
うちの兄ちゃんと弟な、あの2人は死なへんでもええんやけど。
うーん。
じゃ刺そか。寝とうときに刺しちゃえば。
そやな、そんなら火つけんでもええし。
どちらがどのアイデアを出したかは彼女たちもよく覚えてないんじゃないかだが。
2人で一緒にやろ。
うちらどっちかが計画を裏切ったら殺す、
って約束しよう。
うん。
宝塚の乙女2人、
このとき6月半ば。事件の半月ほど前。
【後編につづく】
*乙女の祈り 1994年 監督/ピーター・ジャクソン 出演/メラニー・リンスキー、ケイト・ウィンスレット
*緊急報告 宝塚自宅放火事件「二人の予兆」/神戸新聞
*【宝塚女子中学生放火・殺人未遂】/産経ニュース
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