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【事件激情】サティアンズ 第二十九解 後篇【地下鉄サリン事件】

title目次へ39 s00主な登場人物01 

s29ぜんぺんへ02
 


1995年5月5日 金曜日 こどもの日

s29ひとがおおすぎ 
ふたたび絶賛ゴールデンウィーク中の新宿地下街

s29のうりゅう しゅううう──

青酸ガス発生器バイナリ式時限装置は今度こそうまく働いた。
濃硫酸がペットボトルを溶かして流れ出し、

s29ばいなり ボウッ 
塩素酸カリウム砂糖と反応して発火。

熱で希硫酸の袋が以下略、青酸ガス発生\(^O^)/




しなかった。



時間を38分前に巻き戻すと──

s29だんし 
s29へんなごみ02 
「まったくもう、なんでここに変なゴミ捨ててくの」

s29かたづける ぽい
「片付ける身にもなってよ、もう」

お掃除おばさん、自分がとんでもないもん放ったっつう意識まるでなし。

林泰男たちは、午後2時トイレ清掃が終わるまで待って、
4時半青酸ガス発生器を仕込んだんだが、

s29bkおそうじおばさん お掃除おばさんの日記帳
偶然が重なって、お掃除おばさんがまた来ちゃったんである。

お掃除おばさんの手で、バイナリ式仕掛けはバラされ、入口近くに並べられた。
なので発火しても混じらず反応せず。

s29かじだs29けしとめ 
トイレ火事だ」通報>駆けつけた駅員が消し止めた。


s29すんぜん 
青酸ガス発生寸前』『1万人分の致死量

またまたカイル・オルソン引っ張りだこである。

s20そうだななんかヘン 
「ちっ、また失敗か」

s29こううんながら 
警察庁警視庁とも戦慄顔面蒼白。厳重なはずの警戒網をあっさりかいくぐられた。

お清掃おばさんの活躍がなければ、地下鉄サリン級の大災厄になったかもだ。

ふたたび都市テロを許したら今度こそ警察の威信は地に墜ちる。

s29ぞろぞろ 
公共空間からゴミ箱は姿を消し、テンパった警官がただのペットボトル持ってる通行人にも疑いの目を向け。車両検問も日常茶飯事。

だんだん警察を見る目線の温度が冷えていく。
いままで恐怖がまさって我慢してた一般市民も鬱々しだしている。

s22人事院ビル合同庁舎があるs21が警視庁では 
一方、警察庁警視庁の不協和音も、ついに臨界超え。

聞いてないぞ!

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【事件激情】サティアンズ 第二十九解 前篇【地下鉄サリン事件】

title前解へ戻る39  title目次へ39  s00主な登場人物01  s00事件関連年表01 



権力恐ろしいんだよ。
国民の不安はよく分かるけれども、
一時の感情で許しすぎると、
取り返しのつかないことになりかねない。
君たちの年代は、権力軍事力などの
怖さへの認識が足りない人が多いんだ。

────後藤田正晴@元警察庁長官@元官房副長官@元法務大臣
────(週刊東洋経済95年5月27日号より)




1995年4月26日 水曜日──

週末からゴールデンウィークをひかえたこの日、
全国80カ所ですでに定例行事オウム教団施設またまた一斉捜索。

s29けんえん 
この日、上九一色第二サティアン秘密地下室を発見。
隠れていた幹部信者2人逮捕した。

s29だいいち 
第一厚生省大臣遠藤誠一@ジーヴァカ正悟師

逃走資金3千諭吉もらって10人九州方面へ逃亡したけども、大金手にして気が大きくなったのかあちこちのホテルや旅館で豪勢にどんちゃん騒ぎ、あっちゅうまに3千諭吉を使い果たし、けっきょく行く当てもなく上九一色に舞い戻っていた。

アホプーである。

s29だいに 
第二厚生省大臣土谷正実@クシティガルバ正悟師

土谷は気づけばノーマークで容疑なかったんだが。たまたま一緒に地下室に隠れてた小宮英子@オウム看護婦@50歳が、杉マリコ*監禁容疑ほかで手配されてたんで、犯人隠匿という素晴らしきこじつけをひねりだして逮捕。

s29なかよく 
あんなに犬猿の仲だった遠藤土谷
けっきょく狭い地下室でなかよくガクブルってて終了。

強制捜査ゴー!どしゅもぁーから1か月幹部信者ザコ信者もつぎつぎ逮捕、
村井秀夫刺殺という劇的ハプニングもおきて。

サリン製造疑惑も連日報道、テレビでオウムの名を見ない日はない今日このごろ、

みんなさんの関心はそろそろある一点へ集約されていく。


麻原彰晃逮捕いつだ



s0yyサティアンズタイトル

1995年4月26日から5月14日までの
オウム真理教警察のおもな動きは、公開された情報にもとづく。
登場する公官庁、企業、機関、組織、部局、役職もすべて実在する。
白鳥百合子はじめこの色で示されるのは、架空の人物であり、
実在する人物、事件、出来事と架空の彼らの交差する部分は、
例によって創作全開ソースは妄想なんであるが、その内容には一応意図がある。
またこの色この形*の人物は仮名である。



s29cpt周波数とメロン


s14そのひとつが 
s14仁王立ち 
吉池松男警部補@長野県警松本サリン事件捜査本部

s14どうだついにここまで 
ふっ、また来てやったぜ。

「よう、長野の」

s29みやざきの 
「おー、宮崎の。久しぶりだなあ」

仁王立ちの変なのがいるなと思ったら、やっぱりあんたか」
「そりゃおめー男は富士山の前で仁王立ちって決まってんだろ」

丸メガネなら来てねーみたいだぞ」
「お、そうか。それは残念だ」
s29いまさっき 
「今さっき、第二サティアン幹部が捕まったんだってな。土谷遠藤だと」
「あー、サリンつくったやつらだっけ」

松本合同捜査本部が立つんだろ」
「ぼちぼちな。そっちは」

s29かいてんきゅうぎょう 
「それがはるばる九州から来たってのに開店休業でなあ、警視庁がかんじんの第六サティアン封鎖して他県の捜査員は締め出されてる。
山梨のやつもさっき見かけたが、連中も同じ憂き目に遭ってるらしい」

s29なにさま 
「なんだそりゃ。ここ山梨のシマなのに酷え話だな。何様だよ警視庁
「こりゃ推測だが、第六サティアン麻原がいるんじゃないかね」

s29とっとと 
「あ? いるならとっととふん捕まえろよ。連中なにもったいぶってるんだ」
「さあな、分からんよ、東京モンの考えることは」


mark8_60.jpg


彼ら地方デカの推測どおり、警視庁捜査1課麻原彰晃の居所をほぼつかんでる。

手がかり↓

s27さりんなど 
例の強制捜査2日後のNHKインタビュービデオの件、

s27あれは 
当日朝6時NHKオウム信者が質問リストを受け取りに来て。5時間@午前11時オウム信者が質問に答える麻原の録画ビデオテープを持ってきた。

録画は30分あった。撮影準備とか入れると計1時間だろう。
だから移動に使えるのは往復4時間くらい。

s27こうそくの 
動画のネット送信なんて不可能な時代、ビデオテープは物理的に人の手で運ばれた。
だから麻原がいるのは、東京から4時間以内で行き帰りできる範囲内。

これだけだと空輸という手段もあるにはあるんでまだざっくり杉るが、

s29bkかがくそうさ科学捜査―あの事件の犯人は、これで浮かび上がった! 
さらにビデオの映像を分析↓

「画質や照明の明るさからみて、定格周波数50ヘルツと思われます」

福島原発事故後の電力危機でお茶の間レベルにも知れわたったが、
日本列島はいろいろあって東西で電力の周波数がちがう。

s29ふじかわ 
だいたい富士川糸魚川を境界線にして、
西日本60ヘルツ東日本50ヘルツである。

つまり、麻原ビデオが収録された場所は、この境界線より東でほぼまちがいなし。

s29おんきょう 
さらにビデオの音響を分析↓

「かすかに機械の作動音が聞こえます。おそらく空調の」

s29bkこすも 
オウム毒ガス攻撃を受けていると主張して施設の一部に「コスモクリーナー」@単なる空気清浄器を取り付けている。その作動音と思われ。

東日本@しかも都内から往復4時間圏内の教団施設で、
コスモクリーナーがあるのは上九一色サティアン富士山総本部だけ。

さらに、

s29めろん 
麻原の大好物メロン強制捜査後も第六サティアンに運び込まれている」
三女アーチャリー第六サティアン前で遊んでてマスコミにアカンベー」
麻原寵愛のダーキニー@愛人スメーダ@17歳第六サティアン付近で目撃」
麻原の護衛の信者第六サティアン付近で目撃」

そして、自治省大臣新實智光名義で強制捜査直前に出された、
第六サティアンに入ることを禁じる』通達を押収。

ダメ押し決定打>川崎の船舶管理業者が第六サティアンにやって来て、麻原の実印が必要な書類を預けると、まもなく捺印されて返ってきた。

s29しもんが 
その書類に麻原指紋が。

麻原はぼ確実に第六サティアンのどこかに隠れている。

s29いまだせず02 
にもかかわらず警視庁第六サティアン本格家捜しをいまだやらず。

なぜまだやらないかというと、ある理由が↓
 

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【事件激情】サティアンズ 第二十八解 前篇【地下鉄サリン事件】

title前解へ戻る39  title目次へ39  s00主な登場人物01  s00事件関連年表01 



オウムサリンはどうして10人、20人のレベルだったのかな
もっと多く、サリンの犠牲者が1万人か2万人の規模だったら、
別の意味があったのにね

──中沢新一@宗教学者


人が人を殺しちゃいけないという根拠が、
どこにあるっていうんですか!? 
どこにもないでしょう!?

──荒木浩@オウム真理教広報副部長(のちアレフ広報部長)


僕はオウムを宗教集団として見るよりも、
まず犯罪集団として見なければいけないと思っています
とにかく史上希なる人殺し集団である

──司馬遼太郎@作家 立花隆との対談にて
「週刊文春」1995年8月17日・24日合併号




s0#サティアンズタイトル01

1995年3月30日から4月23日までのオウム真理教警察のおもな動きは、公開された情報にもとづく。
登場する公官庁、企業、機関、組織、部局、役職もすべて実在する。
白鳥百合子1107などこの色で示されるのは、架空の人物であり、実在する人物、事件、出来事と架空の彼らの交差する部分は、例によって創作全開ソースは妄想なんであるが、その内容には一応意図がある。
またこの色この形*の人物は仮名である。



s28cptよげんのひけっせん 


1995年3月30日 木曜日 午前8時30分──

警察庁長官撃たれる

s27そげきじけん02 
これを聞いた誰もが、時期も動機も、オウムのしわざに間違いなし、オウムをぶっ潰せば自然と一件落着、

と思った、

んだが──捜査は思わぬ迷路にはいりこんでぐるぐる回る。

未来人の我らは、ぐるぐるの結末を知ってるわけであるが。

このタイミングで犯人オウムと思っても無理もない。動機もばっちりだ。

s28いっぱんじょうしき 
一般常識じゃなくて麻原脳内でどう思うかで。なにしろ強制捜査を妨害する効果じっさい薄いと分かっててなおサリンまいちゃえよっつう脳なので。

警察トップはじいて一発逆転狙いも麻原脳ならいかにも思いつきそうである。
なにしろ説法会で「警視総監の首をつかんでぶん回す」みたいなこと広言してるし。

ところが、

刑事的目線でもって犯行の様子やら物的証拠やらをみると、

予測が180℃熱いいい180°変わってしまう。

s27ぱいそん

拳銃で狙撃とか、いつものマンガ的に荒唐無稽なオウム犯罪と毛色がちがう。

これ以降もオウム対都市テロを次々とねらうけども、
ダイオキシン散布、青酸ガス散布、小包爆弾──といういかにもオウムなノリの凶器なのとくらべて。

しかもコルトパイソン日本の“市場”でも流通してなくて、
そのスジでさえ入手難易度ムリめの拳銃という。

s27げんば013 
さらに21mという拳銃的には超遠距離+雨の悪条件で、

s27ねらうめ 
なんと4発中3発を当て、3発目は倒れて面積が狭くなった「標的」に命中させ。

五輪選手級(現場で試射した五輪選手警部補語る)の腕前と冷酷冷静沈着度。

s28まっしゅ 形からマッシュルーミングという 
使われた弾丸ホローポイントは当たると潰れて弾丸正面の面積が大きくなり、人体内部で破壊力爆増という殺す気まんまんの弾丸。

s27かやく 
犯人米フェデラル社ホローポイントの精巧な模造コピー品を使い、
命中度を高めるため火薬の量まで調節する、という尋常じゃない玄人っぽさ。

何から何までおよそオウム的でないんである。

s27ますく02 
じゃこの狙撃事件だけ外注? プロの殺し屋に依頼した?
ゴルゴ13みたいな? おれの後ろに立つなとか怒られるの?

が、しかし、

オウム裏ワーク非信者が使われたことはない。
とくにポア@殺人のときは、必ず出家信者から刺客が選ばれた。

外注とかこれまたオウムらしからぬんである。

じゃあ、オウムまったく無関係潔白スノーホワイトかというと、

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