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【事件激情】サティアンズ 第十六解【地下鉄サリン事件】

title前解へ戻る39  title目次へ39  s00主な登場人物01 


「世の中、今絶対ということはもうないといわれていますよね。
現世におる人は、真理っていうのをわかってないでしょ。
そういう人がすっごいかわいそうになってきたんですね。

ところが、今の自分には、とにかく絶対的なものがある。
それはグルであり、真理であるわけでしょう。

そういうものを持ってるというのは、すっごい幸せやなあと、
そう思ってきて、ガーッと涙が出てきそうな感情に襲われてきたんですね」


    ────早川紀代秀 機関誌『マハーヤーナ』1989年3月号より


        これと同じ時期、早川幹部信者出家信者田口修二殺害

        8か月後坂本弁護士一家殺害した。




s0xサティアンズタイトル

オウム真理教による犯行の経緯、警察の捜査は、原則公開された情報にもとづく。
登場する公官庁、部局、組織もすべて実在する。
ただし白鳥百合子はじめこの色で示される人物は、架空の警察官であり、
実在する人物との関わりは、創作全開ソースは妄想である。




s17cptワイルドスワン01

1994年11月に入る頃、オウム真理教の焦りがあちこちに。

まず幹部がさかんに第七サティアン常駐要員を急かすようになる。

村井秀夫11月末までに最終生成物を完成させなければならない」
中川智正11月いっぱいで作らないと救済が失敗する」

第七サティアンまほうプラントはいまだ最終生成物サリンを作り出せないでいた。

s10壊滅する02 
その原因は、まず化学プラント建設の経験者がいなかったこと、
そしてなにより堪え性のない麻原が、建設責任信者ウパヴァーナ@滝沢和義
グル絶対命令」だの「無間地獄行き」だの
脅しまくってむりやり早く完成させたからで。

s14ひどい匂いの廃液が 
だから形だけはプラントっぽくなったものの、やたら液漏れガス漏れのトラブルばかり起こし、量産どころか生成すらできない欠陥生産設備になった。いろいろ製法を変えたり、設備の改良を重ねるんだが、なかなかうまく運ばない。

3月10月の二度、早川紀代秀岐部哲也ロシアスターリングラード改めボルゴグラードの化学メーカーヒルプロムの工場を訪れている。

一度は工場の技術者とコンタクト、「共同プロジェクトしないか」ともちかけた。
ロシア人技術者は「なんかやばいな」と感じてスルーした。<正解

s16母なる祖国の像02 
ボルゴグラード名物 母なる祖国の像@全高88m 専制国家は必ず巨像を造る

このとき素人集団でやろうとしてるサリン量産化が思うように進まず、ロシアから技術者を輸入(もちろん入信させてワークとしてタダ働き)しようとしてた様子。

当時ロシアでは旧ソ連崩壊で破綻した軍産複合体の化学者や技術者が給料もなくてあぶれてたから、金さえくれれば核物質だって売るぜ、というやさぐれた時代。話しだいではやるやつもいたかもしれない。
が、けっきょく2度の訪ロではそういう人材は見つからなかったらしい。

とにかくグルの逆鱗にふれたくない信者たちが必死こいて、少しずつ改良が実を結び、第3工程メチルホスホン酸ジクロライドことジクロ生成まではこぎつける。

s15警察のオウム包囲網が 
そんなこんなやってるうちに宮崎県警の追及が今までになく厳しくなってきたんで。

麻原はすぐ警察強制捜査があるかも、とナーバスになり、
いったんサリンプラントの稼動を止め、肥料工場に擬装せよ、と命じ。

富沢町清流精舎で製造中だったAK74コピー銃の部品も大急ぎで隠した。

清流精舎では、松本サリン事件サリン散布した改造トラック「噴霧車」も何台かこしらえていたが、それも大急ぎで解体させ。


さらに11月14日
全国のオウム支部にむけて教団法務省」「自治省」から極秘通達

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